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2005年02月06日

●.NETの普及率

「いまどきVB6.0」という話を書いたが,業務用アプリの開発現場での.NETの普及率というのはどの程度なのだろうか。VB.NETには「Visual Basic アップグレードウィザード」というものが付いてくる。これはVB6.0で作ったプログラムを.NETのコードに自動で変換してくれるという一見便利そうなツールである。しかし,使ってみた人は知っていると思うがこれを使って変換したコードはビルドエラーが出まくってそのままではまず動かない。ワーニングが出ている箇所をひとつひとつ書き換えていけばいいのだが,大規模なプロジェクトでは到底不可能なレベルだし,小さなプログラムなら最初から書き直した方が早い。そんなことならVB6.0で書いたコードはWindowsXPでも問題なく動くわけだし,今まで書きためた膨大なライブラリなどが無駄になるリスクをかけてまで,.NETに移行する意味なんてない。と思う開発者は少なくないと思うのだがどうか。とはいえいつまでも新しい環境を拒み続けるわけにもいかないので徐々に移行は進める必要があるとは思っているWebmasterである。ただ,仕事で付き合いのあるソフトハウスの担当者は「ウチでも.NETを使える人間はまだ少ないので,.NETで作れと言われても困ります」と言っていた。切り替えのタイミングは難しい判断である。
写真:かみね公園のネコ(例によって本文とは無関係です)