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2005年02月17日

●パソコン通信

実家に「使いこなすパソコン通信(講談社現代新書 956)」という本がある。確かWebmasterが中学校を風邪(インフルエンザ?)で休んだときのことだ。熱も下がり,布団の中でヒマを持て余していた中坊Webmasterは,看病してくれている母に,「ヒマつぶしに何か本でも買ってきて」と頼んだ。病人のくせにずいぶん横柄な態度でまことに恥ずかしいが,まあ思春期というのはそういうものかもしれない。「これ以上動かしたらマウスが机から落ちる」と言ってポインタを動かすことすらままならないITオンチの母ではあるが,息子がパソコンなるものに興味を持っているのは知っていたらしく,ライオンドー(現リオンドール)の書店で買ってきてくれたのが前述の本だった。当時のWebmasterは,これまた親にねだって買ってもらったMSX2で,雑誌に載っているゲームのプログラムを打ち込んで改造したりして楽しんでいた程度で,当然「パソコン通信」が出来るような環境ではなかった。とはいえ,せっかく買ってもらったのだからとその本は全部読んだ。世界中とやり取りできる電子メール,知らない人と情報交換できるフォーラム,オンラインでの飛行機のチケット予約等々,魅力的だとは思ったが,利用料金を調べた時点で金持ち向けのサービスであるとこづかい月1,500円の中坊Webmasterは確信したのだった。そんなWebmasterも自分で金を稼ぐようになって,ようやくニフティーサーブに入会の申し込みをすることになる。しかし結局,何をするにも課金されるシステムが恐ろしくて,ほとんど利用しないまま時代はインターネットへと移っていく。200円の管理費だけ払って維持してきたニフティーのIDも2年ほど前に解約した。一時代を築いたニフティーサーブも,2006年3月いっぱいでパソコン通信のサービスを終了すると発表した。なんとなく感慨深いWebmasterである。