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2005年04月20日

●無線LANのスイッチ

隣の職場からヘルプである。なんでも新品のノートパソコンが無線LANに接続できないという。OSはWindowsXPで内蔵無線LANなので,設定項目はわずかだ。見ると設定に問題はない。他の機械は接続できているからアクセスポイントの不調というわけでもない。風呂上り限定ネットでも書いたが,無線LANの設定は簡単でチェック項目も少ないので,つながらないとまったくお手上げ状態である。設定に問題がないとすると,あとはもう故障を疑うしかない。実際,買ったときにちっともつながらないのでこの職場の人は初期不良だと思って修理に出しているのだ。「故障は確認できないが,とりあえずボード交換しました」と言ってメーカーから戻ってきた状態なので,今回は故障は考えにくい。とすると何だろう。「マニュアルは読んでみましたか?」と聞くと「(マニュアルは)買ってない」という。そんなのありか!?と思ったが本当らしい。マニュアル不要と言うと少し安くなるらしいのだ。こういう場合はHDD内にPDF形式のマニュアルが入っていたりするものだが,それもないらしい。ノートパソコンはメーカー独自仕様のボタンがあったりするので,熟練者でもマニュアルは読んだ方がいい。仕方がないのでLet's Note R3をいじった経験から,無線LANがつながらない原因を推測する。モバイルノートパソコンでは,電池の消耗を抑えるため,内蔵無線LANの電源を切るスイッチがある機種もある。Let's Noteではタスクトレイのアイコンを右クリックすることで無線LANの電源を入り切りできる。今回もそのようなスイッチがあるのではと本体を見回すと,見慣れないマークが印字された数字キーがある。アンテナから電波が出ている絵に見えなくもない。試しにFnキーと謎のマークを同時に押してみると・・・ビンゴであった。これが無線LANのソフトウェアスイッチだったのだ。デフォルトでは切になっていたのだろう。有線が併用できる機種ではありがちである。これで見事無線LANも接続可能となった。数千円の出費をケチってマニュアルを買わないと,膨大な時間リソースが浪費されるという教訓である。
かみね公園のネコ(本文とは無関係です)