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2005年08月11日

●マンションの接地抵抗

新潟では冬の雷(冬季雷)が多いが,太平洋側では雷といえば夏である。都会の高層マンションほどではないにしろ,マンションに住んでいると低層建築物に比べて直撃雷を食らう確率も高い。夕方,近くの山や建物にドカドカ雷が落ちているのを見ると直撃雷を体験する日もそう遠くない気がする。

当然マンションには避雷針が付いているのだが,その接地抵抗はどの程度であろうか。建物の周囲を歩いてみたら,写真のようなプレートを見つけた。避雷針用の接地工事のときの抵抗値測定結果である。これによるとマンションの接地抵抗は4.4Ωとなっている。避雷針用の接地抵抗値は建築基準法とJISにより10Ω以下と定められているので,悪くない値だろうか?避雷針の接地抵抗値の相場が不明なのでよくわからない。

さて,直撃雷の雷電流を100kA(10万アンペア)とすると,マンション建物の電位上昇は100kA×4.4Ω=440kV(44万ボルト)にもなる。避雷針本体または雷電流を流す引下げ導線と建物の間の絶縁(取る場合と取らない場合がある)や,等電位ボンディングの有無などで影響は違ってくると思うが,その辺のスペックはパンフレットには載っていなかった(あたりまえ)。誘導雷で家中の家電製品が全てオシャカになったという話も聞いたことがあるし,ちょっと心配である。

マンション接地工事のプレート