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2007年10月05日

●ミステリ読了 探偵ガリレオ

「探偵ガリレオ」(東野圭吾)読了。

東野圭吾という作家はずいぶんたくさん本が出ているが,まったく知らなかった。SF以外興味がないのがバレバレだ。

八戸駅の小さな書店で本を物色中に,平積みしてあったのが本書。どうやらドラマ化されるとかで話題になっているようだ。ガリレオというタイトルが気になって紹介文を読んだら,天才物理学者が探偵役で不可思議な事件を科学で解決〜,的な内容らしい。

かんな氏も読んでみたいとご所望だったので買ってみたという次第。

スタイルは連作の短編なので,科学ネタを使ったトリックのアイデア一発勝負という感じ。犯人が誰か,という推理よりも,どんな物理現象,道具を使ってそのトリックを実行したか,という部分に重点が置かれている。

学部は違えど国立大の助教授という意味では同じ設定の犀川先生(森博嗣 S&Mシリーズ)とどうしても比べてしまう。淡白さという点では似ている部分もあるが,やはり別物。湯川助教授(ガリレオ)の方が多少人間くささがあるように思う。が,大学での日常が描かれておらず,刑事に見せる面白い実験をいつも準備していたりして,「こんな先生はいないだろう」という感じでリアリティがないのも事実(短編なので仕方ないかもしれないが)。

やはり長編を読んでみないと評価できないな,というのが感想だが,探偵ガリレオについてはギャグとして読むのが正解ではないだろうか。おそらくドラマもコメディタッチになるのでは?