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2008年03月30日

●真空管アンプその後(3ヶ月経過)

真空管アンプキットのTU-870(エレキット)を作ってから3ヶ月経った。

作る前は「学研のスピーカにつないで寝室用のサブシステムにしよう」と考えていたのだが,想像以上に心地良い音がするので,そのままリビングでメインアンプとして使っている。つないでいるのは天井吊りのBOSE125で,セットだったPLS-1510はDVD再生専用機になっている。

真空管アンプにはエージング(慣らし)が必要といわれるが,耳が悪いのか記憶力が悪いのか(両方?),最初からキレイに鳴っていたような気がする。

ネコがいて真空管カバーを外せないので,ほんのりとオレンジに光る真空管を眺める楽しさはないし,ツマミもボリュームしかない超シンプルなシステムだけれど,これで音楽を聴いているとなんともいえない満足感が得られる。

リーズナブルな価格で工作の楽しさと真空管アンプの音を味わえる良いキットだと思っていたのだが,2008年2月で生産終了・完売だそうだ。

【参考リンク】
TU-870製作記事一覧
エレキットストア

2008年03月29日

●今日見た景色 春の一日

近所の道路の開通セレモニー。道路行政への風当たりが強い昨今だが,大勢の人が集まっていてちょっと意外だった。

桜は開花宣言が出るか出ないか,という微妙な感じ。一週間後には見頃になるだろう。

曇り空だったので高感度フィルム(ISO400)を使ってみた。そうしたら意外に明るくてシャッタスピードを最高(1/1000s),絞りをめいっぱい絞って(f16)露出計はぎりぎり適正指示。そういう条件で撮った写真は中央部が白っぽく写ってしまっている。これは何の現象だろう?

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ASAHI Pentax SP / SuperTakumar 1:1.8/55 / CENTURIA400

2008年03月27日

●SF本読了 パンドラ3

「パンドラ3」(谷甲州)読了。

4分冊の3冊目。舞台は宇宙に。

あくまでもまじめに描かれる,現在の技術の延長としての宇宙戦闘(戦争)の描写が面白い。

そして人類滅亡の危機を前にしても,相変わらず国家間のいがみ合いを続けているあたりは,実際にも大いにありそうな話で暗澹たる気分に。

クライマックスでどんな風に盛り上がるのかが楽しみ。


2008年03月24日

●OHPのおもひで

花粉のためか体調がイマイチであまり遊べないのでネタもない(オマケに年度末で仕事も忙しい)。こんなときは昔話でお茶を濁すのが当ブログのセオリーである。

Webmasterが社会人になった頃,プレゼンといえばOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)だった。文字や絵を描いた透明なプラスチックのシートを,ネッシーみたいな形の台に載せると,胴体の中にあるランプの光がネッシーの頭の部分で曲げられ,拡大されてスクリーンに映る。影絵のようなモノである。

当時Macintoshからモノクロ印刷するプリンタは職場にあったので,紙に印刷した絵を,OHPシートに対応した複写機でコピーしてシートを作る。しかしグラフなんかはモノクロではわかりづらい。そこでどうするかというと,カラーのサインペンでぬり絵をして色を着けるわけだ。

時間に余裕があればカラーのシートを業者に外注することもできるが,たいていこの手の作業は締め切り直前になってしまうことが多いので,ずいぶん図の切り貼りとぬり絵をした記憶がある。

上級者になると,プレゼン中にサインペンで直接シートに矢印や説明を書き足すという高等テクニックを駆使して,パワーポイントのアニメーション効果に匹敵する動的なプレゼンを実現していたものだ。

原始的なOHPだが,利点もあって,OHPをめくる動作によって時間を調整したり間を取ったりすることができた。

もっと昔になるとスライド映写機によるプレゼンだったようだ。これは事前に原稿を写真屋に出してスライド(ポジフィルム)を現像してもらわなくてはいけないので,期限厳守でやる必要があっただろう。事後の修正は利かないし,大変だったのではないかと想像する。

最近は学会でもなんでもノートパソコン+データプロジェクタを使うようになった。情報セキュリティの関係でデータの持ち出しがかなり面倒な昨今だが,この状態はあと何年続くのだろう。

2008年03月19日

●A.C.クラーク逝去

SF作家のA.C.クラーク氏が死去。ご冥福をお祈りしたい。

ずっとずっと生き続けて,人類の,地球の,科学技術と未来を見届けて欲しかったな,なんて考えてしまった。

2008年03月18日

●SF本読了 パンドラ2

「パンドラ2」(谷甲州)読了。

4分冊の2冊目。まじめSFだけあって,突拍子もないアイテムはあまり登場しないが,腕時計型の携帯端末が便利そう。熱帯雨林の過酷な使用環境に耐え,衛星を使って世界中でテレビ電話・通信が可能,しかも何日も充電なしで運用できる。このどれかひとつ(あるいはふたつ)の機能であれば現在の技術でも実現可能かすでに実現しているものだけれど,すべてを備えたものは2008年現在ではまだ登場していない。特に小型化と長時間駆動の両立が困難だろう。

後半2冊で明るい展開になるのを期待。

2008年03月16日

●週末見た景色 近所を散歩(ダークレス現像5回目)

黒白フィルム現像器キット「ダークレス」を使った現像遊びも5回目。花粉のためか体調がイマイチなので近所を散歩しながら撮影。

今回,以前現像だけしてデジタイズしていなかった黒白フィルムも含めて3本を近所の写真屋に持ち込んでCD書き込みを頼んだところ,「黒白フィルムは(スキャンの)機械がフィルムの位置決めを自動で出来ないので,本当はお断りするんですが...」と渋られてしまった。以前持ち込んだときはフィルム1本だけだったので何も言わずに手間のかかる処理を好意でやってくれたらしい。

一応以前やってもらえたことを伝えて,なんとかスキャンしてもらうことは出来たものの,こちらとしても気分良く仕事をしてもらえないなら頼むのも悪いな,という感じ。

まあ黒白フィルムの感じもだいたいわかったし,まだフィルムと薬剤は残っているけれどダークレスの現像遊びはこのくらいでお休みして,次からは大人しくカラーフィルムに戻ろうかと思う。露出計も調子がいいし,ここらでビシっとリバーサルフィルム(ポジフィルム)で撮ってみたいとも考えている(高いけど...)。

誰かMacOSXに対応しているフィルムスキャナを捨てる予定の人がいたら譲ってください。

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ASAHI Pentax SP / SuperTakumar 1:1.8/55 / NEOPAN SS

【ご参考】
ダークレス現像の記事一覧

2008年03月13日

●関東における日向夏と醤油に関する一考察

この季節は食後に「いよかん」が欠かせないWebmasterである。

スーパーに行ったらいよかんの隣に見慣れない果物が積んである。これは宮崎名産の「日向夏(ひゅうがなつ)」だ。SAKUSAKUというTV番組を見て名前だけは知っている。

柑橘類好きとしては一度は試さねばなるまい。

内側の白皮を多く残すようにむくというところがまず変わっているが,一番びっくりしたのはこの記述。

白皮をつけたまま皿に盛りつけ,そのまま召し上がるか,食塩・しょうゆ等をふりかけると酒の肴にも最高です。

し,しょうゆ!本当か?

で,早速刺身みたいに食べてみたのだが・・・うぅーむ。これは今までの人生で食べたことのない不思議な味。そのまま食べた方が美味しいと思うけれど,宮崎の人はしょうゆを付けるのだろうか。あ,もしかしたら関東と九州では醤油が違うのかもしれない。そうに違いない。

さて,口直しにいよかんを食べよう。

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2008年03月09日

●音楽鑑賞 日本フルートフェスティバルin茨城

日本フルートフェスティバルin茨城を聴いてきた。フルートオーケストラはいろいろなフルートが集まった珍しい編成。

技巧を駆使した前衛的な曲はちょっとついていけなかったけれど,安心して聴ける曲もあって良かった。

このイベントは毎年やっているのだが,フルートメーカによる展示・試奏・リペア会が併設されていて,これが目当ての人も多いらしい。今年は自分のフルートを持参して,注油とバランス調整をしてもらうことができた。普通に頼むと結構な代金になるメンテナンスだが,この場ではタダということで各メーカのコーナーには行列が出来ていた。

2008年03月07日

●SF本読了 パンドラ1

「パンドラ1」(谷甲州)読了。

重量級4分冊の1冊目。谷甲州というと航空宇宙軍史とか山岳小説のイメージだろうか。いずれも未読なので谷作品で読むのはパンドラが初めて。

「ハードSFの極北」との評を見かけたが,少なくとも1冊目ではそんな感じでもない。地に足のついた感じのお話で,Webmaster的には「まじめSF」とでも呼びたいところ。もちろん今後の展開でどうなるかわからないが。

先が楽しみだが,災厄が続くような話だと個人的にはちょっと辛い。明るい未来に向かってくれることを期待したい。

2008年03月02日

●週末見た景色 小木津山自然公園

雨上がりに近所の自然公園へ。梅の木は少ないけれどもう少しで見頃という感じ。写真はすべてかんな氏撮影。

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ASAHI Pentax SP / SuperTakumar 1:1.8/55 / CENTURIA100

2008年03月01日

●SF本読了 反逆者の月2

「反逆者の月2—帝国の遺産—」(D.ウェーバー)読了。

「ダハク3部作」の2作目。訳者解説に「エンターテインメントの王道」と書いてある通り,もう予定調和的と言おうか水戸黄門的と言おうか,まさに期待を裏切らない展開と結末。だいたい先が読めてしまうので,どんでん返しが好きな人には物足りないかもしれないが,Webmasterは結構好きである。「そろそろくるぞ,くるぞ,・・・やっぱりきたー!」的な流れが随所に。

1作目と比べて,しゃべる巨大戦艦「ダハク」の活躍シーンが多いのもうれしい。一部では萌えAIと呼ばれているとか?

D.ウェーバーといえば,ミリタリスペオペの「オナー・ハリントン」シリーズが有名だが,既刊が8作(すべて上下巻)とかなり重量級なのでまだ手が出せずにいる。ネコ?が出てくるらしいので気にはなっているのだが...