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2008年07月13日

●週末見た景色2 松島オルゴール博物館

松島オルゴール博物館。先日手回し鳥オルガンを作ったばかりということもあって興味深かった。

たいした展示物もないのに観光客が落とす金目当ての観光地によくあるタイプの博物館・美術館とは違い,貴重な古いオルゴールを動態保存して演奏を聴かせてくれる良質な内容だった。これで千円なら安いだろう。

オルゴールというとシリンダやディスクのピンで櫛歯を弾いて音を出すイメージだが,この博物館によると,その語源からもっと広く自動演奏楽器をオルゴールとして紹介している。

オルゴールの語源は「オルガン」です。
オルガンが日本に伝わったのは安土桃山時代のころで、当時交易があったオランダ人が、「オルゲル」と言って紹介しました。その後オルゴルと呼ばれ、オルゴールとなったそうです。日本で言うオルゴールは欧米では、「ミュージックボックス」と呼ばれており、江戸時代の末期(1852年)に伝わった時に、やはり音楽の鳴る箱ということで、オルゴールと呼ばれ、その名が今は皆さんが知っている「オルゴール」となったそうです。
〜中略〜
「日本オルゴール協会」では、オルゴールの定義を"手動または自動で音楽を演奏する機械で、回転胴に植え付けられたピンで発音体を弾き、メロディーを奏でるもの"としています。西欧では「ミュージックボックス」と呼ばれ、シリンダー式やディスク式オルゴールをさしています。しかし、語源を考えると広く自動演奏オルガンや自動演奏ピアノを含めた自動演奏装置がオルゴールだと考えてよいでしょう。

この手の自動演奏機械は,その目的からレコードやラジオの発明・進歩によって完全に滅びてしまったが,実際にダンスホールオルガンやコンサートオルガンの大迫力の自動演奏を聴くと,その完成度が芸術の域にまで高められていたことがよくわかる。

松島オルゴール博物館松島オルゴール博物館松島オルゴール博物館松島オルゴール博物館

演奏の一部はflickr動画でどうぞ。

【参考リンク】松島オルゴール博物館