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2008年10月22日

●SF本読了 神様のパズル

「神様のパズル」(機本伸司)読了。

久々のハルキ文庫。第3回小松左京賞受賞作品。

実写映画化もされているが未見(スカイ・クロラを観に行った頃に上映していた)。あまり評判にならなかったのは,作中でマスコミに関してかなり嫌味な批判的描写がされているため...というのは邪推だろうか。

ツンデレ系美少女と落ちこぼれ大学生が主人公の学園モノでありながら,テーマは「宇宙創生」というギャップが楽しい。読後感も爽やかで,日本人作家の本では久々に当たりだった。他の作品もいずれ読んでみたい。

穂瑞(ほみず)と綿(わた) さんがホームズとワトソンの語呂だというのは巻末解説を読んで初めて気付いた。なるほど。

宇宙は無から生まれた。「無」なら身の回りにいくらでもある。それなら人間の手で宇宙を生み出すことはできるのか——