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2009年02月10日

●成長するギター

今回は人間(スキル)の成長ではなくて,ギター本体の成長の話である。

先生はどこからともなく古いギターを蒐集してくる。そして生徒の前でジャカジャカと弾いてみせて,「これは30年前のギター。すごく良い音になってきている」とおっしゃる。なんでも,合板の安物でも単板の高級品でも同様に,演奏をしたり「ギターに音楽を聴かせる」だけでもギターが年月を経るごとに「成長」して音が良くなるのだそうだ。

本当にそんなことがあるのだろうか?今まではなんとなく,ギターのように弦で常に張力(テンション)がかかる楽器は,比較的寿命が短いものだと思い込んでいた。たぶんピアノなんかはその強大なテンションのせいで徐々に劣化していくハズで,ギターも同様にあまり古いものは使えない(つまり一生モノの楽器ではない)と考えていたが,先生の説明だとギターは充分に一生モノの楽器なのだそうだ。むしろ古い方が「よく鳴る」のだということで,認識を新たにしたWebmasterであった。

科学的(化学的)には木材の吸湿と乾燥,温度変化(ヒートサイクル)による固有振動数の変化(安定化?)ということなのだろうか。音を聴かせた方が良い,というのはたぶんケースにしまっておくよりもたまには風を当ててやった方が良いというだけの気もするがどうなのだろう。

ギター