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2009年06月04日

●CDの音質議論はどうなったのか?

これも昔話といえば昔話だが,CDの音質に関する議論というのがあった。やれジッタがどうしたとか,十字に切れ目を入れると音が良くなるとかいうアレである。オリジナルCDと,それをCD-Rに焼いたものでは音が違う,という話もあった。

高級CDプレイヤにはスタビライザと称する「おもし」が付いていたりして,かなり過熱していたと思うのだが,iPodをはじめとするSSDオーディオの登場でその議論もパッタリ聞かなくなった。いや,SACDに舞台を移してまだ続いているのかもしれないが,少なくとも一般に広く聞こえてくるようなことはない。

そもそも大容量SSDオーディオによってPCMでどんな高サンプリング周波数の大容量データの曲だって余裕で手のひらサイズで取り扱えるようになった上に,回転ムラやピックアップずれなど,メカニカル系に起因するエラーは根絶された。

本来ならこれで誰でも音源としては同じ条件で,純粋に音響系(D/A,プリアンプ,メインアンプ,スピーカ)の差を比較できるようになったわけだが,そういう条件で議論が進展しているのだろうか?

まずCDとPCMデータを記録したSSDではCD-RとCD以上の明らかな音質の差があるはずだと思うのだけれど,どうなのだろう。それともやっぱり何かが「回って」ないとダメなのだろうか?

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