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2010年03月20日

●洗濯機更新(後編)

前回からの続き。

しかし,店員はゴニョゴニョと歯切れが悪い。どうも定格量の洗濯物を洗濯から乾燥までして,ランニングコストの差は1回あたり数十円らしい。それじゃあざっくり1回100円差が出るとして,2日に1回洗濯するとしたら,100円×(365日÷2) = 1.8万円となる。ということは11万円の差額をペイするには,11万円÷1.8万円 = 6年強ということだ。

ただ,この6年で回収というのは自分たちの使い方としてはかなり楽観的なもので,実際は2日に1回8kg洗って4.5kg乾燥するほど洗濯物はない。そうすると差額はもっと縮まってしまう。仮に1回50円しか違わなかったら,初期投資をペイするまでに12年である。

と,いうことで3倍近い価格差を正当化する理由は残念ながら見出せなかったので,デザイン的には平凡なビートウォッシュを買ってきた。家族が多くて毎日大量の洗濯物を処理するご家庭では,おそらくランニングコストの安いドラム式が断然おトクになると思う。

あと,上に挙げなかった評価項目として,「猫対応」というのがあった。今までの洗濯機では動作中にピートやデルタが上に乗っかって,電源ボタンを踏んで強制OFFしてしまうことが何度もあったのである。ちなみに留守中に勝手にONされると困るので,使い終わったら電源プラグを抜いていた。

猫対応仕様としてはチャイルドロックスイッチがあれば良いのだが,残念ながらビートウォッシュには機能がなかった。ドラム式だと操作パネルが低い位置にある関係かチャイルドロックがある機種が多いようだ。しかしドラム式は天板に猫が躓きそうなトラップ(フィルタの取っ手)があって危険である。

最近CMに猫を出す会社が増えているが,どうせなら「完全猫対応」を謳う家電を作ったら売れると思う。

「猫ちゃんが洗濯機のスイッチを切っちゃったこと,あるでしょう?」
「(お母さん)あるある!」
「ついに出ました,猫ちゃんのいるご家庭にぴったりの洗濯機!」
「天板はフルフラットを実現!危険な突起や開口部はありません!」
「操作系は猫ちゃんが触りにくい前面に集中するとともに,ペットロック機能も完備!」
「もちろんホース類にはかじられても平気な強靭な素材を採用しています!」
「乾燥時の排熱で天板は心地良い温かさに!猫ちゃんの安眠を妨げない低騒音40dB!」
「今なら天板にぴったりサイズの猫ちゃんベッドをお付けします!」

みたいな。どうですかね家電各社の商品企画のみなさん。CMには宅のデルタをオススメします。

白物家電というのはカメラやパソコンほどには選んでいるときのワクワク感がないので,通常は取り上げないネタだが,年度末進行で更新が滞っている反省から特別にお届けした次第である。