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2010年05月17日

●プラネタリウム番組鑑賞 HAYABUSA Back to the Earthノーカット版

大型ドーム映像番組「HAYABUSA Back to the Earth」ノーカット版を鑑賞。

1年前に観たときはショートバージョンで,ノーカット版は上映しないのかなー,と思っていたら,はやぶさの地球帰還が近づくこのタイミングを待っていたようだ。

とにかくこの大型ドーム映像の迫力と没入感は抜群で,メガネをかけて観る3D映画なんて子供だましである。星空が回転すると自分が動いているように錯覚してしまうため,気をつけないと酔ってしまう。

内容は抑制が利いていて,変な擬人化もしていないしお涙ちょうだいの演出もないのだが,それでも感動するのは,単なる機械でありプログラムにすぎない探査機はやぶさが,次から次へと発生するトラブルをひとつひとつ健気に処理し,満身創痍の状態にも関わらずなんとか地球に戻ってこようとするその姿に感情移入してしまうためだろう。かんな氏はイトカワに辿り着く前の地球スイングバイのところから早くも号泣だった。

この良作がたった510円(子供は310円)で観られるというのに,週1回しかない上映のお客さんは20名程度。帰還が近づけばテレビに取り上げられる機会も増えるだろうし,もっと注目されるかもしれない。日立シビックセンターでの上映は7月4日までの予定。

あとはとにかく無事にはやぶさが帰還カプセルをオーストラリアに落としてくれることを祈るばかりである。中にイトカワの破片が入っているかどうかはこの際もうどうでも良いように思う。

【参考リンク】
全天周映像 HAYABUSA -Back to the Earth- 公式サイト
日立シビックセンター天球劇場