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2010年10月14日

●ミステリ再読 今はもうない

「今はもうない」(森博嗣)を再読。

この作品などはまさに,初めて読んだときに受けた戦慄と感動を,二度と味わうことが出来ないという典型だと思う。もちろん何度読んでも楽しめるのだが,それは結末を知らずに読むあの幸せ感とは違うものだ。

と,いうような話は森氏の作品に関してはもう何度も書いた気がするなぁ...。

「君、歳を取ったね」
「先生。それ……、もう……。普通、女性に向かって言いますか?」
「成長したという意味だよ」
「じゃあ、そうおっしゃって下さいよ」
「誰でも歳を取れば成長する」
「酷い! 全然フォローになっていません」