●SF本読了 天体の回転について
「天体の回転について」(小林泰三)読了。
これもなかなかに恥ずかしい表紙だが,あの初音ミクのイラストレーターさんの仕事らしい。
表紙と中身のギャップが激しいというか,表題作はイラストのイメージ通りのさわやかな感じなのだが,そこは小林泰三。他の作品は例によってかなりキテいる。
でも,多少グロい描写を我慢(?)すれば,内容は面白い。思わず読み返してしまったのは「銀の舟」。あとはアシモフのロボット三原則を扱ったロボットもの「灰色の車輪」も良かった。
あくまでも全体を通しての読後感は小林泰三なので,注意が必要。
【収録作品】
天体の回転について
灰色の車輪
あの日
性交体験者
銀の舟
三〇〇万
盗まれた昨日
時空争奪