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2011年04月10日

●富士桜の盆栽その後(1ヶ月半経過&桜坂弾き語り)

2月の終わり頃に花木センターで買ってきた富士桜の盆栽の続報である。

実は3月11日の東日本大震災のとき,震度6強を記録したうちのマンションでは家具が倒れたり食器が崩れたりと,かなりの被害が出た。そしてベランダの花台に置いていた富士桜の盆栽も,花台ごとひっくり返ってしまったのである。

その後はライフラインがすべて止まり,特に水道は復旧までに10日を要した。私たちは猫を連れて同じ市内にあるかんなさんの実家に避難していた。盆栽は鉢がひっくり返って,根が露出した状態で2晩放置し,その後荷物を取りに戻ったりしたときに応急的に鉢に戻して,貴重な汲み置きの水を最小限あげるということを,ライフラインの復旧まで続けた。

正直なところ,この盆栽についてはもうダメかと思っていた。植え替えをしたばかりだったし,根が露出した状態で放置したり,その後も水不足と,かなりのダメージを受けたと思ったからだ。

しかし植物というのは意外と生命力があって,少しずつ花芽も大きくなってきた。この写真は4月3日。

富士桜の盆栽

そしてこの翌日にはついに一輪が開花し,その後は次々と花が開いていった。この写真は4月10日。

富士桜の盆栽

一重咲きで白っぽいというのは予想通りだが,思ったよりも花弁が細長くて,やっぱり実際に見て初めてわかることというのは多い。そしてこれも情報通り,花はすべて下向きに咲く。これは花芽が上向きに出ていても,咲くときにはクネっと下向きになるので面白い。

富士桜の盆栽富士桜の盆栽

ソメイヨシノほどの華やかさはないけれど,なんといっても震災を生き延びたことで愛着が湧いたので,今後も大切にしたいと思う。まずはひっくり返ったときにヒビの入った鉢をなんとかしなければ...。

せっかくなので開花した桜と一緒に,「桜坂」を弾き語り。ギター教室の発表会も震災のために延期になっている。