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2011年10月15日

●SF本読了 プランク・ダイヴ

「プランク・ダイヴ」(G.イーガン)読了。

待望のイーガン新刊。本当はガチガチハードな内容の長編をふーふー言いながら読みたいところだが,本書は短編集でもハードSF分がかなり濃厚なのでオススメ。逆にハードSFが苦手な人にはまったくオススメできない。

とにかくもう全編オススメなのだが,イーガン好きとしては「ワンの絨毯」は外せないだろう。ディアスポラの4章との違いを比較しながら読み返したい。

「暗黒整数」もイーガンが初めて続編を書いた作品という意味で,「ルミナス」とともに再読したいところ。ダークインテジャ。シビれる。

 long int i1, i2, i3;
 dark d1, d2, d3;

 "long int" は長整数型、通常の二倍のビットで表現される量のことだ。この年代物のマシンでは、それはたぶん合計六十四ビットのことだろう。「"dark"ってのは、なんなんだ」詰問口調になった。ふだんなら初対面の相手にそんな口のききかたはしないが、いまは冷静を装う気はなかった。
 キャンベルは笑いながら、「暗黒整数」ですよ。わたしが定義した型です。四千九十六ビットあります」
----「暗黒整数」より

【収録作品】
クリスタルの夜
エキストラ
暗黒整数
グローリー
ワンの絨毯
プランク・ダイヴ
伝播