« 今週見た景色 東京ディズニーリゾートとホテルミラコスタ | メイン | MacBookProその後(1年経過) »

2011年12月14日

●SF本読了 冷たい方程式

「冷たい方程式」(T.ゴドウィン他)を読了。

またまたアンソロジーだが,これはまあ別格かな。SF入門的な傑作揃い。

表題作は有名な短編だが,恥ずかしながらこれまで未読だった。震災を経験した後ではよりいっそう重いテーマである。

辺境の人間は遠いむかしに、自分たちを滅ぼそうとする力を呪うことの無益さを悟った。なぜなら、それらの力は盲目で聞く耳を持たないからだ。そしてまた、彼らは天にむかって慈悲を請うことの無益さを悟った。なぜなら銀河系の星でさえ、憎しみも哀れみもない法則によって冷酷に支配され、二億年という長い長い周期でその軌道を運行しているにすぎなかったからだ。 ーー「冷たい方程式」より

【収録作品】
徘徊許可証 R.シェクリイ
ランデブー J.クリストファー
ふるさと遠く W.S.テヴィス
信念 I.アシモフ
冷たい方程式 T.ゴドウィン
みにくい妹 J.ストラザー
オッディとイド A.ベスター
危険! 幼児逃亡中 C.L.コットレル
ハウ=2 C.D.シマック