« SF本読了 キリストのクローン 新生 | メイン | SF本読了 キリストのクローン/真実 »

2012年03月15日

●今さらスキーの話でも書きましょうか

スキーについてはブログでほとんど書いたことがなかったかもしれない。パジェロでスピンしたときくらいか。

新潟出身のくせに新潟に住んでいた頃はほとんどスキーなんてやったことがなくて(子供の頃のおもちゃスキーは除く),社会人になって茨城に引越してから,しかもパジェロを買ってからようやくスキーに目覚めたという感じである。

まあスキーに目覚めたというよりは,今風に言うと婚活に目覚めたというのが正しいかもしれない。

茨城からスキーに行くとなると,那須方面に行くにしても会津方面に行くとしても,片道3時間とか見積もる必要があって,ちょっとした旅行気分である。

で,合コンなりで知り合った女の子に,いきなり温泉旅行やディズニーランドに行きましょうとはなかなか誘いづらいけれど,日帰りでスキーに行くなら誘いやすい。男2,女2などのグループならあまり警戒もされない(別に悪いことをするわけではない)。連絡用にと電話番号とメルアドをゲットするのもごく自然にできる。

車はワンボックスだと快適だが,独身フリーでワンボックスというのも狙い過ぎでちょっとあざとい感じもする。ツーシーターのデートカーも論外。軽自動車も厚着した大人4人が長時間乗ることを考えるとちょっと厳しい。スタッドレスとチェーン,スキーキャリア,雪を落とすブラシくらいは準備しておこう。

出発はだいたい朝6時台が目安。男グループを拾ってから女性を迎えにいく。とにかく滑ることだけが目的の若いグループだと朝というより夜(3時とか4時とか)に出発する連中もいるが,気温が低くて凍結のリスクも高いし,女性はメイクなどの都合で集合時間の2時間前には起きることを考えて時間を設定してあげる気遣いが欲しい。

車中のトークにも気をつけたい。単なる友達で気心が知れているなら,「こないだの合コンは失敗だった」とか「メール送っても返ってこないんだけど」的な自虐話で盛り上がるのも良いけれど(そしてそれはそれで楽しいけれど),少しでも相手に興味があるなら,相手のことをいろいろと聞き出すチャンスである。BGMとして新譜をレンタルしてMD(時代を感じるなぁ)に入れておくとか,21時台のテレビドラマなどをチェックしておくのは基本である。タイプの芸能人などは,聞かれたらさらっと答えられるように。私はほんとに芸能情報に疎くて,最初の頃は苦労した。「芸能人で言えば誰がタイプ?」って聞かれても,そもそもどんな人がテレビに出ているか知らないので答えようがなかったのである。

馬鹿馬鹿しいとは思うのだが,長い道中で必ず,これはもう100%確実に話題になるのが「血液型」。間違っても「そんなの何の根拠もないよね」などと放言しないこと。基礎知識として,A型は几帳面,B型はズボラでマイペースくらいを押さえておけば充分である。その他だった場合は「え~,A型かと思った」とか言っておけば問題ない。

スキー場のチョイスだが,男だけなら車の中で着替えることもできるけれど,特に初級者の女の子がいる場合はきちんとしたロッカーがあるところを選ぼう。リフトも乗降場所でスローになるクアッド(4人乗り)か,ゴンドラだと楽。シングルとかダブルは全員中級者以上の場合にしよう。ダブルだと誰が誰と一緒に乗るかとか,微妙な駆け引きもある。

スキーなりスノボはとにかく男は滑れないことには話にならない。私も上に書いたように滑れなかったが,会社の同期の男友達と2人だけで毎週通ってまずは練習をした。少なくとも中級コースを滑れる程度にはなりたい。逆にそれ以上上手になってもあまり意味はない(目的が違う)。

ゲレンデではエスコートに徹すること。女の子が初心者の場合はなおさらである。転んだときは手を貸して,スキーが外れたら拾ってあげる気遣いが欲しい。ただこういうことをするためには自分がそこそこ滑れないといけないので,やはり練習は重要だ。小回りの効くファンスキーがオススメである。スノボははっきり言ってこういうシチュエーションには向いていない。ほとんど水平に近い初心者コースでは自分自身の身動きが取れないので(よほどモテる人でカッコ良さをアピールするなら別)。

お昼を食べて,午後は1時間くらい滑ったら帰り支度をしよう。あまり疲れると帰りの車内は全員爆睡でトークもできないし,日が落ちてからの雪道は危ない。

そして茨城に帰り着く頃にはちょうど晩ごはんの時間になって,自然にファミレスで食べて行こうか,という話になる。ここで次回に繋げられればハッピーである。

とまあ,理論は完璧なのだが,かんなさんのハートを射止めた(?)ときはスキーとは関係ないシチュエーションだった。現実というのはそういうものである。

ぜひ参考にしていただきたい。あくまでもフィクションなので,誰と行ったんだ,とかいう質問にはお答えできない。

※ちなみにこの記事は昨年の311の直前に下書きをして,そのままお蔵入りになっていたもの。1年経ったので蔵出し。


コメント

うーん、懐かしいフィクションだな。
高速が無料のうちに行こうと思ったけど、
行かずに終わりそうだ。

>けんたさん
フィクションの世界では大変お世話になりました。
今でも近くて安全ならスキーも良いかな,と思いますが,事故ったらまずいとか足ひねりそうとか,いろいろ心配してしまっていけませんね。
そもそも道具もすべて処分してしまいましたし。

コメントする