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2012年04月09日

●アマチュア無線その後(メモリキーヤ工作)

三級アマチュア無線技士以上の資格を持っていると,モールス信号(Continuous Wave; CW)による交信をすることができる。

先日オールモードの無線機の免許が下りたので,資格の上ではCWで電波を出すことができるようになっている。

あとCWに必要な道具としては,電鍵(パドル)というものがある。要するにスイッチなのだが,映画などで見たことのある方も多いと思う。

もちろんこの縦振り電鍵が基本なのだが,CWにはかなり厳密なルールがあって,トンツーのトン(短点)に対してツー(長点)は3倍の長さであるとか,文字と文字の間隔は長点と同じであるとか,完全手動操作でキレイな符号を打つのは相当の修行が必要なのである。

で,エレキの力を使ってキレイな符号を打てるのが「エレクトリックキーヤー(エレキー)」というもの。スイッチを押すと,短点と長点を設定した長さで送出してくれる。

エレクトリックキーヤーにメモリー機能を持たせたのがメモリーキーヤー。例えばCQを出すとき,CQ CQ DE JH1CFV JH1CFV K(CQこちらはJH1CFVです,どうぞ)というような決まり文句を何度も手動で打つのは疲れる。そんなときメモリーキーヤーがあれば楽ができる。

CWに憧れてはいたものの,敷居が高いのも事実で,なかなか一歩を踏み出すことができずにいたところ,親切なOMさんがメモリーキーヤーのキットを譲ってくださり,さらに別のOMさんは手作りのパドルを貸してくださった。みなさんアマチュアコードに則った親切な方ばかりである。

かんなさんが電子工作はやったことがない,とおっしゃるので,では作ってみたら,ということになった。ただ,貴重な頂き物のキットで練習するのはマズかろうということで,かんなさんは自らパーツショップ(が市内にあったのも驚きだけど)に出かけて行き,ELEキットが出しているFMラジオくんという初級者向けのキットを買ってきて早速作ってしまった。半田付けなど,私が小学生の頃に比べたら大変上手で感心した。

次はいよいよメモリーキーヤーの工作である。男の悪い癖で「ちょっと見本を見せようか」なんて言って抵抗をつけ始めたら楽しくなってしまって,気づいたら半分くらい半田付けが終わってしまっていた。反省。

残りはかんなさんが半田付けして,電源はパーツショップで006PのソケットとDCプラグだけ入手して,とりあえず動作確認できた。もちろん一発OKである。

さて,これでもうCWに出ない言い訳はいよいよできなくなった。しかし実際にはまだゆっくり何度も繰り返してもらわないと聞き取れないし,打つ方も怪しい。いったいいつになったらCWで電波が出せるのだろう…。

メモリーキーヤーとパドル