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2005年03月24日

●わかりにくい確定拠出年金

Webmasterが勤めている会社では将来の退職金の一部を自分の裁量で運用できる確定拠出年金制度(日本版401k)を導入している。月々決まった額を拠出して,会社から委託された運用代行会社の提供する商品(株式ファンドや定期預金)の中から自分の方針(ハイリスク/ハイターン,ローリスク/ローリターンなど)に従って商品を買う。配分の変更やスイッチングはオンラインで可能だが,いちいち操作するのが面倒な人は,利息はほとんど期待できないが元本割れもない定期預金商品を選んでいるようだ。導入時の初期設定でWebmasterは,どうせ額も少ないことだしと面白半分でハイリスク・ハイリターンの商品を選択した。しかし,オンラインで提供される運用情報の画面が異常に分かりにくい。最初期などは今自分のお金が元本より増えているのか減っているのかすら分からなかった。その後多少は改善されて今現在の損益額が表示されるようになったが,まだまだ使い勝手は劣悪だ。まず商品の値動きを示すチャートがない。あるのは月毎の時価評価額の実績と,今日の時価評価額と前日比の数値のみである。しかも10種類以上ある商品それぞれのページが独立しており,並べて比較することができない。こんな程度の情報で「今,どの商品にスイッチングしたら/配分変更したらお得か」を判断できる人がいたら天才だと思う。また,スイッチングするにも手続きをした日から1週間近く日数がかかることもあり,値動きが早い商品だと手続きした後に値下がりして大損する可能性もある。あまりにも分かりにくいので故意にわかりにくくして全員に損させようとしているのではないかと疑いたくなる。Webmasterは先日けっこう値上がりしていた商品を定期預金にスイッチングして利益を確定させたところで,今のところ7%程度の利益が出ている。銀行に100万円預けていても利息が2円という時代であることを考えればそれほど悪くないと思っているが,せめて見やすいチャートがあれば日々チェックしてさらに高い運用成績を上げられる気がしている。
確定拠出年金