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2005年07月29日

●SF本読了 ホミニッド

ブックリスト更新。「ホミニッド」(R.J.ソウヤー)読了。出張の車内で一気に読んでしまった。ジャンルはハードではなく痛快娯楽SFというところか。好みの話ではないが楽しめた。その証拠に続編の「ヒューマン」も既に入手済みである。この三部作は今年の海外ベストSFランキングで上位に入ってくると予言しておこう。

こういうストーリー展開だと、途中で主人公を苦しめる苦難が大きければ大きいほど、または悪役が憎たらしければ憎たらしいほど,ラストのハッピーエンドが劇的に盛り上がるものだ。それはわかっているのだが,Webmasterはどうも途中の辛い場面で感情移入してしまって切ない気持ちになってしまう。「それがいいんじゃないの」と読書家な人は言うだろう。しかしそう言われても苦手なものは苦手なのである。誰も苦しい思いをしなければそれに越したことはない(それでは小説にならないが…)。しばしば人物描写が浅いと批判されるハードSFが好きなのもそういうことが関係しているかもしれない。この作品に関して言えば,人類の醜さを面と向かって指摘される辛さもある。
そして更なる苦難が主人公に降りかかるだろうと暗澹たる気持ちになりつつも,続編の表紙をめくってしまうWebmasterであった。

あ,しゃべるコンピュータ好きのWebmasterであるからして,インプラント『ハク』は当然ツボである。ほしいなぁ。

ホミニッド(R.J.ソウヤー)

2005年07月28日

●住宅に雨戸がない新潟のナゾ

地元に住んでいるときは不思議に思わないが,他県に移り住んで初めて気付く地元独特の風習や文化というものがある。Webmasterの育った新潟市では住宅に雨戸()がない。一方茨城県ではどのお宅にもたいてい雨戸が付いている。このことは茨城で生まれ育ったKinoppyから,新潟の住宅地を歩いているときに指摘されて初めて気付いた。

写真:雨戸の例

それまでは気にとめたこともなかったが,注意しながら歩いてみるとなるほど新潟には雨戸のある住宅がほとんどない。数えたら雨戸のあるお宅は数十軒に一軒あるかどうか,という割合(数パーセント程度)だ。

これは大発見!と思ったが同じことに気付いた人は多いらしく「雨戸 新潟」などのキーワードで検索するとけっこう引っかかる。しかしその理由については推測だけで明確な説明はないようだ。検索でわかったことをまとめると,

  • 日本サッシ協会の調査(2001年)によると、新潟県の雨戸の取り付け率は約4%で、全国平均69.4%に比べ極端に少ない
  • 雪国(北陸の日本海側,北海道)では雨戸があっても着雪・凍結で開閉できなくなるので付けない
  • 雨戸は台風のとき飛来物からガラスを保護するのが目的なので,台風の被害の少ない新潟では必要ない
  • 防犯意識の違い。(留守宅がバレる,寝起きの時間を知られるのを嫌う?)

ということで,新潟に雨戸が少ないのは統計的にも裏付けられているようだ。理由については雪のためという意見が多数派だが,決定的に裏付けの取れた資料などはないらしい。台風被害防止説については同様に被害の少ない茨城県の雨戸率が高いことを考えるとちょっと違う気がする。防犯意識に関連して面白かったのは,「朝,遅くまで雨戸を開けないでいると,あの家は怠け者だと陰口を叩かれるので,それを嫌って付けないようになった」という説。農業県として発達した新潟としては考えられる話だ。

いずれにしろ,近年建てられた住宅については,「周りで(雨戸を)付けているお宅がないから」「昔から無かったから」「雨戸?なにそれ?」ということだと思う。稀に付いているお宅については,雨戸が普通だった他県からの移住者と見てまず間違いないとWebmasterは思うがどうだろうか。お子様の夏休みの自由研究として近所に聞いて回ったり県庁あたりに取材に行くのも面白いと思う。

ただ,最近は全国的にも雨戸は減ってきているらしい。洋風建築が増えてきたから?あるいは窓サッシ自体の性能が上がっているため?

ご参考:トステムの窓シャッター・雨戸

2005年07月26日

●今日の工作 フルレンジスピーカーユニット

大人の科学マガジンで作った棒テンプ式機械時計がなかなか楽しかったので気を良くして,特別編集 まるごと手作りスピーカーの本も買ってしまった。

大人の科学マガジン特別編集 丸ごと手作りスピーカーの本

普通スピーカーの自作というと,ユニットは市販品を買ってきてエンクロージャを手作りすることを指すが,この付録ではユニットそのものの組み立てを体験できる。ユニットの仕組みを学びながらスピーカーを作ることにより,普段聴いているオーディオの音もまた一味違って聴こえる(かもしれない)。

付録のユニットはFOSTEX製7cmフルレンジ。小口径だが磁気回路は重量感があり(74グラム),なかなか本格的だ。磁気回路にはGakkenのロゴがある。

写真:手作りスピーカーキット一式 写真:磁気回路

磁気回路にフレームを取り付けたところ。中央にボイスコイルが入るギャップがある。接着剤がハミ出ていて恥ずかしい

写真:磁気回路にフレームを取付け

ボイスコイルとダンパーは一体になっている。ギャップゲージ使ってボイスコイルを磁気回路に挿入し,ダンパーの周囲とフレームを接着する。

写真:ボイスコイルとダンパー 写真:ダンパーをフレームに接着

コーン紙を取り付けて,周辺をフレームに,中央をボイスコイルにそれぞれ接着する。ボンドが乾いたらギャップゲージを取り除く。このようにユニット製作の各過程においてボンドによる接着が必要で,接着が不充分だと音のビビリが発生したりするらしい。なんというか,工業製品なのに伝統工芸のような感覚である。一台一台微妙に特性が異なるというのも実にアナログだ。

写真:コーン紙を接着

最後にキャップを接着して完成。長年このコーン型スピーカーのキャップがどのような役割を果たすのか疑問を抱いていたが,ボイスコイルとコーンの接着を補助し,磁気回路内にホコリなど異物が入るのを防ぐのが主要な機能という理解でいいのだろうか。詳しい方がおられたらご教示いただければと思う。

写真:キャップの接着 写真:ユニットを横から見たところ

付録の入っていたダンボール箱はそのまま簡易的な密閉型エンクロージャになる。1時間ほど接着剤が乾くのを待ってから取り付けて早速試聴だ。アンプにはPLS-1510を使い,スピーカ出力の片系を自作ユニットにつなぐ。仮にユニットがちゃんと出来ていてもヘニャヘニャのダンボール箱エンクロージャで果たしてまともな音が出るのか不安だったが,意外にもちゃんと聴ける音が鳴るではないか。触るとエンクロージャごと盛大に震えているが,小口径ユニットらしく解像度の高い疲れない音だと思う。自作派が小口径ユニットにバックロードホーンを組み合わせる気持ちが解る気がした。

写真:付録のダンボール箱に取付け

小音量で聴く分には125に劣らず心地いい(もちろん自分で作ったという満足感もあって)ので,しばらくこのままエイジングしていこうと思う。またヒマがあったらキチンとしたエンクロージャの自作にもチャレンジしたいと思うWebmasterであった。

【ご参考】「今日の工作ネタ」一覧

2005年07月23日

●超音波洗浄器購入

注文していた超音波洗浄器(Super Clean Wave)が届いた。早速汚れきった腕時計の洗浄をする(写真)。定在波で水面が歪んでいる様子がお分かりいただけるだろうか。タイマーが付いていて3分で自動停止するが,思ったほど汚れが落ちていない。何年もかけてこびり付いた頑固な汚れだったこともあるが,安い超音波洗浄器だったのでパワーが足りないようだ。使っている超音波振動子のタイプは不明だが消費電力は35Wほど。

日本特殊陶業から業務用超音波洗浄器のボルト締めランジュバン型超音波振動子を取り寄せて粉体供給装置を自作したことがあるが,駆動用アンプ(自作)の20cm×20cmほどの巨大ヒートシンクが熱くなるほどのパワーを突っ込んでやる必要があった。それに比べると家庭用の洗浄器は微々たるパワーである。

強大なパワーで一気に汚れを落とすのは無理のようなので,中性洗剤を溶かした水に1時間ほど漬け置いてから洗浄してやったところだいぶキレイになった。ガンコな汚れに苦労されている方は参考にしていただきたい。

写真:980円の腕時計を4000円の超音波洗浄器で洗う図

2005年07月21日

●ベランダのハト対策その後

以前紹介したベランダのハト対策だが,その後も効力を発揮しているようでベランダの手すりに止まろうとして,テグスに羽が触れて嫌がりそのまま飛び去るハトをKinoppyが何度か目撃している。カラスに対しても同様の撃退効果があるようだ。

その後ベランダよりもずっと狭いエアコンの室外機スペースにもハトが枝を持ってきはじめたため,ここの手すりにも同様の対策を施してハト避けに成功している。

ホームセンターに行くと支柱とテグスがセットになったハト避け対策グッズも売られているが,お値段はけっこう高い。一方Webmasterの方法ならば家に余っている割り箸と200円未満で買えるテグスがあればいいので,コストパフォーマンスは抜群である。ただし,ベランダが広い(手すりが長い)お宅では割り箸だけでテグスのテンションを保たせるのが難しいので工夫が必要かもしれない。
写真:ベランダの手すりに止まる鳩

2005年07月17日

●猫のピート生後3ヶ月

猫のピートが家に来て約2ヶ月。来た時点で生後約1ヶ月と推定されるので,今は生後3ヶ月というところか。日々の成長はKinoppy(奥様)のブログに詳しいので興味のある方は参照いただきたい。

体長は約40センチ(顔からカギ尻尾の先まで),動物病院で量ってもらった体重は1.65キログラムだった。非常に雑なプロットだが体重の変化をグラフ化すると下記のようになる。家に来てからこれまで,ほぼ線形に増加しているようだ。このまま線形で増えると仮定すると,8月初めには2キログラムを突破し,9月中旬には3キロに到達する。そして2006年の中盤にはなんと10キロの大台に・・・。

グラフ:ピートの体重変化

とにかくかわいいので甘やかしてしまいがちだが,動物病院でしつけが甘いと指摘されてしまった。確かに噛み癖がなかなか治らず,爪を切るのも極度に嫌がる。力が強くなってきたので文字通りスネをかじられるとかなり痛い。今後は少しマジメにしつけに取り組もうと思っているWebmasterとKinoppyである。

写真:散歩中のピート1 写真:散歩中のピート2 写真:散歩で疲れて寝ているピート

2005年07月16日

●SF本読了:ウォー・ゲーム

ブックリスト更新。「ウォー・ゲーム」(D.ビショフ)読了。1983年公開の同名映画の原作というかノベライズだろうか。表紙には映画のシーンが使われているが詳しい経緯はわからない。ストーリーは映画も小説も同じ。

映画はテレビ放映されたものを観ただけだが,気に入ってしまいビデオに録って何度も見返した記憶がある。DVDも出ているがまだ買っていない。Webmasterは人間と会話を交わすことの出来るコンピュータ(人工知能)が出てくる作品が好きで,ウォー・ゲームでは北米防空司令部(NORAD)で核戦争の戦略を練っているWOPRというスーパーコンピュータがいい味を出している。

ネタバレになるがコンピュータWOPRはラストで戦争の無益さを悟る。心のないコンピュータですら理解できることを,互いを思いやる能力を持った人間がいつまでたっても理解できないとはなんとも悲劇的である。まあこの小説(映画)の楽しみはそういう道徳的な部分ではなくて,主人公の少年ハッカーが音響カプラを駆使して学校のコンピュータをハッキングして自分の成績を書き換えたり,電話会社の課金を無効にしつつ,ゲーム会社のモデムが応答するまでその地区の電話番号に総当りをかけるプログラムを走らせる(大迷惑!)場面だろう。日本でパソコン通信「ニフティーサーブ」のサービスが開始されたのが1987年だから,かなり時代を先取りした作品だったと思う。というよりアメリカが進んでいたのか。

ウォー・ゲーム(D.ビショフ)

2005年07月15日

●SF本購入:ホミニッド

ブックリスト更新。「ホミニッド」(R.J.ソウヤー)購入。ハヤカワ文庫SFの1500番刊行記念作品。「ネアンデルタール・パララックス」という副題が付いており3部作の第1作らしい。ソウヤーの作品は今のところハズレがないので楽しみである。

ちなみにこの本は,オンライン書店ビーケーワンのブリーダープログラムで貯まったポイントで購入した。写真ってたのしいねっ経由でビーケーワンから本を買った場合に,購入金額の3%がポイントバックされるのだが,そのポイントが今回文庫本1冊買えるだけ貯まったのだ。ポイントは自分で買った分にも付くが,それだけでは到底文庫本を買える金額には届かないので,本サイトをご覧になってくださる皆様が本を注文してくださったということである。この場を借りて御礼申し上げたい。

最近写真を載せるのをサボっていたので,本文とは無関係だがピートの写真をアップ。5月22日に撮影した1枚。
まだ首輪もリードもぶかぶか

2005年07月13日

●ニュース自動取得CGI進捗

先日書いたニュース自動取得CGIだが,一応細々とプロジェクトは進行中である。正規表現を駆使したHTMLの整形がまだ甘いが,かなりいい線までいっていると思う。もう少し細部を煮詰めて,ファイル保存とメール送信部を書けば一応使い物になりそうな気がする。

しかしこのCGIは著作権がらみで問題になりそうだから公開は止めておいた方が無難かもしれない。なんといってもこれを一日一回動かして配信すれば,主要なニュースを網羅したメルマガを簡単に発行できてしまう。

一応,下記で開発中のCGIの動作を確認できる。アサヒコムの政治面から最新のニュースを一件取得してシンプルなテキストに整形して表示しているもの。

テスト中のニュース取得CGI

2005年07月12日

●最近欲しいもの:超音波洗浄器

腕時計の金属バンドが汚れている。そういえばメガネもレンズの汚れはふき取れるが鼻あての裏の汚れが気になる。この手の汚れは超音波洗浄器(メガネ屋の店頭に置いてあるアレ)を使えば一発だ。超音波洗浄器,以前から欲しいとは思っているのだが,安い物でも1万円程度するのでなかなか決心がつかない。

2005年07月11日

●ニュースサイト自動取得CGIの野望

しばらく前からペーパーメディアの新聞は購読していないWebmasterである。購読を止めたのは古新聞の処理が面倒なことと,斜め読み・拾い読みしかしないのに年間¥36,000を支払うのが割に合わないと思ったためだ。とはいえニュースは何らかの手段で入手する必要がある。幸い自宅のインターネットは常時接続なのでこれを活用すればいい。

ただ,数々のニュースサイトを手動で巡回して読むのは一覧性も悪いし,余計な広告を見せられる煩わしさもある。現在はPackNewsというフリーソフトを使わせてもらっていて,表示もシンプルだし大変重宝している。朝,PackNewsを起動してニュースをテキストで保存し,それをUSBメモリに入れて出勤,休み時間に読むという使い方だ。ちなみにニュースサイトの閲覧は私的な情報収集に当たるので会社の回線は使わない。会社によっては社内からニュースサイトを閲覧すると私的利用と判断されて怒られる可能性もあるので注意が必要だ(使用者のIPと閲覧先がログに保存されていて必要に応じて上司や管理部署がその記録を見ることができるのは言うまでもない)。

さて,せっかくレンタルサーバと京ぽんがあるのだから,これをさらに便利にできないだろうか。前述のソフトはWindows用だが,同様の機能をCGIプログラムとして書いて,収集したニュースを京ぽんにメールで送るというのはどうだろう。メールの送受信はいくらしても無料なので長文になったって構わない。そうすればバスで通勤する時間にも読むことができる。

仕様を書くとこんな感じだ。

  • ブラウザ(パソコンor京ぽん)でCGIを実行
  • 指定されたニュースサイトから最新の見出しと記事本文を切り出してテキストで保存
  • 画像や広告は排除して極力シンプルなテキストに整形
  • 複数の記事をひとつのテキストファイルとしてまとめる
  • 保存したテキストをSendmailで京ぽんに送る

こういうことが出来るCGIがすでにあれば自分で書く必要はないので,ご存知の方がおられたら是非ご一報頂きたい。いわゆるWebの自動巡回とローカル保存が出来るソフトは多いが,ニュースに特化してテキスト整形までしてくれるのは前述のPackNewsくらいのようだ。ニーズはあると思うのだが,あまりおおっぴらにやると有料ニュース配信サービスとか携帯向けの有料ニュースサイトが無意味になってしまうのでいろいろと差し障りがあるのだろうか...。

2005.7.13追記 進捗状況1

2005年07月10日

●SF本読了:物体O

ブックリスト更新。「物体O」(小松左京)読了。リンクはハルキ文庫版だが,読んだのは1977年初版の新潮文庫版なので収録作が異なる。SFというよりは不思議系,あるいはホラーという感じの作品が多かった。収録作品は下記。

  • フラフラ国始末記
  • ダブル三角
  • 返還
  • 物体O
  • 先取りの時代
  • イッヒッヒ作戦
  • 仁科氏の装置
  • 墓標かえりぬ
  • あれ

物体O(小松左京)

2005年07月09日

●grayコード変換CGI

グレイコーディングを行うCGIを書いてみた。バイナリコーディング(一般的な10進2進変換)では,10進表記で隣り合っている値のハミング距離が1にならない場合がある(たとえば,3と4を2進数に直すと011と100となりハミング距離は3になる)。隣り合う値のハミング距離が常に1になるようなコーディング手法をグレイコーディングという(らしい)。3と4をグレイコードで表すと010と110となり,異なるビットの数は1つ,つまりハミング距離が1となっている。

CGIの使い方は,バイナリ→グレイか,グレイ→バイナリの動作を選んで,入力欄に変換元になるビット列(11001など)を入れて実行ボタンを押すだけだ。入力桁数に制限はなく,メモリが許す限り長いビット列を変換できる(はず)。

→[バイナリ⇔グレイコード変換CGIを実行]

グレイコーディングは主に遺伝的アルゴリズム(Genetic Algorithm;GA)の中で,数値を遺伝子コーディングする際に解の探索性を向上させる工夫で,それ以外には使い道はないかもしれない。従ってこのCGIも実用性は低い(実用性が高ければとっくに誰かが作っている)。

GA自体もrubyで書いてしまえばいい(実際,rubyにはruby/GPという遺伝的アルゴリズム用のライブラリが用意されている)のだが,スクリプト言語(インタプリタ)に数値計算をやらせるのはちょっと荷が重いかもしれない。

今回初めてcgiライブラリを使ってみたが,ローカル環境では動くのにサーバにアップロードするとInternal Server Errorが出るという現象が出て悩まされた()。レンタルサーバ(Telnet不可)だとプロセスをkillすることも出来ないし,間違って無限ループなどしてしまったらどうしたらいいのだろう...。

非常に稚拙なコードで恥ずかしいが,一応ソースを公開する。[gray.lzh(2kB)]
ただしこのコードを使用して何らかの不利益を被ることがあっても,Webmasterは責任を担保しない。

延べ数時間悩んだ挙句,RubyでCGIを作ろうで,

#!/usr/local/bin/ruby
print "Content-type: text/html\n\n"

この2行はプログラムの始めの部分に必ず付ける必要があります。

この,必ず付けるというのを無視して,1行目だけを書いていたのが原因とわかった。2行目も重要だったのだ。しかしWindowsにインストールしたローカル環境のrubyではWarningも何も出なかったのだが...。

grayコード変換,逆変換アルゴリズム

2005年07月03日

●今日の工作 棒テンプ式機械時計

頂きものの図書券を握りしめて書店を物色していると「大人の科学マガジン」(学研)が目に入る。6月30日号の付録は「棒テンプ式機械時計」だ。Webmasterは機械式時計が好きなので勉強とレジャーを兼ねて図書券はこれに投資することにした。

この機械式時計の動力源は巻きヒモと錘で,得られた動力を棒テンプとガンギ車で調速する機構だ。

大人の科学マガジン パッケージ内容

棒テンプにウェイトを取り付けたところ。赤い二つのツメ状の部品が旗型脱進機。1秒毎に交互にガンギ車の歯に噛み合うことにより速度を制御する。ウェイトの位置でテンプの速度を調整できる。

棒テンプ

糸巻きドラムに固定された一番車。ネジを巻いたときに逆回転しないように逆回転防止用の歯車が付いている。

一番車

一番車,二番車,三番車,ガンギ車,筒車までを組み付けたところ。時針は筒車につながっており,一番カナで駆動される。この時計は簡略化のため針は時針一本のみ(12時間で1回転)となっている。機構を確認しながら組み立てる。

組み付け状況

棒テンプと時針を組み付けてほぼ完成。横から見ると動力の伝わり方がよくわかる。

ほぼ完成 横から見たところ

壁に取り付けて錘を吊るす。錘はジャムの空き瓶に水を入れて300グラムほどにした。棒テンプの吊り位置を微調整してから,ウェイトの位置を変えて時間を合わせていく・・・のだが,最初は組み付けが甘くてガンギ車が空回りしてしまった。その後ネジを締め直したらとりあえず動くようになった。精度の追い込みは面倒なのでかなりアバウト。

動作確認と調整

参考までに動いている動画も公開

ゆっくり組み立てて1時間ほどかかっただろうか。調整はテンプの動きにムラがあるのでかなり難しい。機械式の腕時計も円形テンプと棒テンプ,複雑さの違いはあるが基本原理は同じである。高い機械式時計をバラさずに機構を勉強できるいい教材だと思う。ブログのネタにもなって一石三鳥であった。

【ご参考】「今日の工作ネタ」一覧