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2005年09月18日

●ノンフィクション読了 国産ロケットはなぜ墜ちるのか

「国産ロケットはなぜ墜ちるのか H-IIA開発と失敗の真相」(松浦晋也)読了。これまた図書館からのレンタル品。

「所詮宇宙開発はネクタイだ」という言葉がすべてを表している。日本という国にとって宇宙などその程度の認識ということだ。政治家・官僚の理工系教養のなさというのも確かに大きいと思うが,日本ではやはり国民の無理解という壁が大きいように思う。「何百億円もロケットにつぎ込んだ挙句に失敗するくらいなら,もっと他に使い道があるだろう」というわけだ。道路公団その他巨額の税金の無駄遣いに比べればロケットなどかわいいものなのだが,その価値はなかなか理解されることがない。子供を退屈させるな!というのはまったくその通りで,子供に夢を与えることもせずに小手先の少子化対策などしても意味がないとWebmasterは思う。

そんな中,「はやぶさ」の小惑星イトカワへの到着は明るいニュース。サンプルリターンに無事成功することを心より祈っている。ちなみに「はやぶさ」にはWebmasterの名前も含む88万人の署名がターゲットマーカーに刻み込まれており,もうすぐイトカワに降り立つことになっている。

国産ロケットはなぜ墜ちるのか H-IIA開発と失敗の真相(松浦晋也)