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2007年06月25日

●ミステリ読了 そして二人だけになった

「そして二人だけになった—Until Death Do Us Part」(森博嗣)読了。

冒頭の引用がA.Einsteinの「相対性理論」ではじまるあたり,SF読みとしてはかなりシビれる。舞台も極秘裏に建造された超凝った構造の核シェルタだったりして,理系要素満点である。

ラストについては賛否あるようだが,森氏のブログを読んでいて思うのは,氏は「こんな風に書いたら読者の何割かは怒るだろう」「こんな書き方をすれば何割かが勘違いするはず」というようなことをすべて計算して書いており,本書のように賛否分かれる結末も,当然計算の上だろうということだ。

森氏の作品を読む上で大切なのは,そういった「手の上で踊らされる感」を楽しめるかどうか,という点である。

あと,本書では森作品にしては(たぶん)珍しいベッドシーンが描かれている。