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2007年11月03日

●ミステリ読了 四季 冬

「四季 冬」(森博嗣)読了。

わかった。森氏の作品について,読み終わった感想をブログに書こうなどと思うのがそもそも間違いである。

これから森作品を読もうとする人も,あるシリーズを読んで次は何を読もうか迷っている人も,事前にネットで書評やネタバレサイトは見ない方が良い。自分ももう森作品についてネットで調べることはしないようにしよう。あらゆる事前情報は邪魔であり有害と言える。予備知識はいっさい排除した状態から読み始めることこそが最高の贅沢だ。オビや裏側のあらすじもできれば見ない方が良い。

読む順番については,森氏は「どんな順番で読んでも構わない」と言っているが,やはり発行順に読むのがお勧めかと思う。が,それは自分の経験の話であって,新しいものから順に古い作品に遡って読んでいくことでのみ得られる感動というのもあると思うので,確かに「どんな順番で読んでも構わない」が真なのかもしれない。

文庫化がまだされていない未読シリーズはあるが,ここまででも充分に驚愕すべき読書体験であった。非常に月並みな感想で恐縮だが,森氏の頭の中ではどのようにストーリィが構築されているのか,それを覗いてみたい。