●OHPのおもひで
花粉のためか体調がイマイチであまり遊べないのでネタもない(オマケに年度末で仕事も忙しい)。こんなときは昔話でお茶を濁すのが当ブログのセオリーである。
Webmasterが社会人になった頃,プレゼンといえばOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)だった。文字や絵を描いた透明なプラスチックのシートを,ネッシーみたいな形の台に載せると,胴体の中にあるランプの光がネッシーの頭の部分で曲げられ,拡大されてスクリーンに映る。影絵のようなモノである。
当時Macintoshからモノクロ印刷するプリンタは職場にあったので,紙に印刷した絵を,OHPシートに対応した複写機でコピーしてシートを作る。しかしグラフなんかはモノクロではわかりづらい。そこでどうするかというと,カラーのサインペンでぬり絵をして色を着けるわけだ。
時間に余裕があればカラーのシートを業者に外注することもできるが,たいていこの手の作業は締め切り直前になってしまうことが多いので,ずいぶん図の切り貼りとぬり絵をした記憶がある。
上級者になると,プレゼン中にサインペンで直接シートに矢印や説明を書き足すという高等テクニックを駆使して,パワーポイントのアニメーション効果に匹敵する動的なプレゼンを実現していたものだ。
原始的なOHPだが,利点もあって,OHPをめくる動作によって時間を調整したり間を取ったりすることができた。
もっと昔になるとスライド映写機によるプレゼンだったようだ。これは事前に原稿を写真屋に出してスライド(ポジフィルム)を現像してもらわなくてはいけないので,期限厳守でやる必要があっただろう。事後の修正は利かないし,大変だったのではないかと想像する。
最近は学会でもなんでもノートパソコン+データプロジェクタを使うようになった。情報セキュリティの関係でデータの持ち出しがかなり面倒な昨今だが,この状態はあと何年続くのだろう。
コメント
OHPなつかしいですな~。学会では「PC以外受付しません」ってのが当たり前になって、今ではスライドも化石となっておりますね。時代の流れだねー。
Posted by: しんのすけ | 2008年03月25日 11:46
>>しんのすけさん
OHPの機械はまだ残してありますけど,まったく使う機会がなくなりましたね。
10年後,20年後のプレゼンがどんな風になっているのか,想像すると楽しいです。
Posted by: ソウヘイ | 2008年03月25日 23:14