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2008年05月03日

●SF本再読 啓示空間

「啓示空間」(A.レナルズ)を再読。約2年半ぶりの再読になる。「啓示空間宇宙史(レヴェレーション・スペース・ユニヴァース)」シリーズの第1弾。

この辞書のような文庫本は気軽には持ち歩けないので,寝る前に少しずつ2ヶ月くらいかけてゆっくりと再読した。

同じ宇宙史の短編(火星の長城銀河北極)が出たので,そろそろ長編の続編("Redemption Ark";未訳)が読みたいけれど,やっぱり1000ページ超の文庫になるんだろうか。短編集は分冊だったのだから続編も分冊でお願いしたいところ。荷物が重くなるし手が疲れる。

いわゆる「しゃべるコンピュータ」が登場するが,このシリーズでは人間の脳神経をスキャンした「アルファレベルシミュレーション」(コピー),その人間の反応を学習させた「ベータレベルシミュレーション」("宝石"方式),そして単なる疑似人格の「ガンマレベル知性」(AI)と区分されている。面白い設定だが,これが主題ではなくてんこ盛りのガジェットのひとつとしてサラっと描かれるだけ。