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2008年11月06日

●SF本読了 黎明の星

「黎明の星(上・下)」(J.P.ホーガン)読了。

ハードSF3部作開幕!といって「揺籃の星」が出たのが2004年。ようやくの第2部である。

理想的に描かれるクロニアの政治システム。通貨は存在せず,各人の「貢献」に応じてその評価が決まる。こんな社会が実現したら,自分はきちんと社会に対して認められる貢献ができるだろうか?

そんなことを考えてしまう作品だった。完結編の第3部は2012年頃になるのだろうか...。

直接関係はないけれど,新型インフルエンザの対応冊子というのが会社で配られた。Q&Aによると,
Q.パンデミック(爆発的流行)は必ず起きるのですか?
A.いつかは必ず起こります。

そりゃあ,たいていのことはいつかは必ず起きるだろう。震度7の巨大地震は起きますか?いつかは必ず起こります。巨大隕石は落ちてきますか?いつかは必ず落ちてきます。地球は滅びるのですか?いつかは必ず滅びます。私は死ぬのですか?いつかは必ず死にます。

という具合だ。こんな回答は何の意味もない。多くの人が知りたいのは,それが果たしていつ頃なのか,せめて○年以内に○%の確率とか,そういう予測を出してもらわないと対策もどうしたらいいかわからないだろう。