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2008年12月13日

●SF本読了 ディファレンス・エンジン

「ディファレンス・エンジン(上・下)」(W.ギブスン,B.スターリング)読了。

90年代を代表する傑作SFという評判だが今まで未読だった。復刊フェアで入手。

しかし実はWebmasterはギブスンがあまり得意ではない。サイバーは好きだけどパンクは苦手,と言ったらいいだろうか。ニューロマンサーなんかもいまいち肌に合わなかった。

で,本書はスターリングとの共著ということで,多少はとっつきやすいかな,と思ったわけだ。

結果は,まあつまらなくはないけれど,やっぱりドロドロした感じで,あまり好みではないな,というのが正直なところ。歴史改変モノなので,歴史とか文化という背景がある程度わかっていないと楽しめない,というのもあるかもしれない。もし電気ではなく蒸気機関が発達し続けたら,という想像は楽しいので,もっと淡白に,ドライに,清潔に,いやらしくないスチームパンクがあれば読んでみたい。

世間の評価と自分の評価はやっぱりズレているな,と確認できる一冊だった。