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2010年06月05日

●ミステリ再読 そして二人だけになった

「そして二人だけになった」(森博嗣)を再読。

シリーズ外なので好き勝手やってるなぁ,というお話。相対性理論の引用が効果的。

”光を伝える媒質”に対する地球の相対的な速度を確かめようとして、結局は失敗に終ったいくつかの実験をあわせ考えるとき、力学ばかりでなく電気力学においても、絶対静止という概念に対応するような現象はまったく存在しないという推論に到達する.いやむしろ次のような推論に導かれる.すなわち、どんな座標系でも、それを基準にとったとき、ニュートンの力学の方程式が成りたつ場合、そのような座標系のどれから眺めても、電気力学の法則および光学の法則はまったく同じであるという推論である.

(動いている物体の電気力学/A.Einstein)