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2010年06月14日

●SF本読了 機龍警察

「機龍警察」(月村了衛)読了。

えっと,パトレイバーですよねこれ?という感想を抱いたのは私だけではあるまい。もしくはアップルシードとか。まあくどくどと類似性を述べるのは無粋だと思うのでそれ以外のことを。

なんとなく中途半端なところで終った印象がある。特に龍機兵開発の秘密とか。これはシリーズとして続くということなのだろうか。あとがきも解説もなかったのでよくわからない。何の説明もなく「特別高性能な機甲兵装が特捜部にだけ与えられました」というのではちょっと必然性がない。極端に言えば,「主人公にだけ魔法が使えるのです。その力は神様が与えてくれたもので,悪者には魔法は使えません」というのと一緒だろう。こういうお話を書く上で守らなくてはいけない大前提は,「自分(味方)の入手できるテクノロジーは相手(敵)も入手可能である」ということではないだろうか。その上で,作戦とか,個人のスキルとかで見せ場を作るわけだ。

月村さんって,なんか見たことのある名前だな,と思ったらアニメの脚本とかやっておられた方らしい。「ノワール」は独身時代に観ていた。それで上で書いたような「アニメ的展開」なのだろうか。