●ドキドキ初QSOと今日の工作 VX-7のケチケチ外部電源
ツイッターの方ではつぶやいているが,開局後初めての週末に,ピクニックを兼ねた移動運用をして,初QSO(交信)に成功した。433MHzでCQを出していた局に応答。
たまたまこの方が地元アマチュア無線クラブのメンバーで,その夜に地元クラブのロールコール(無線上で点呼を取るようなもの)にぜひ参加くださいと言われたので,調子に乗ってかんなさんと二人で参加したところ,メンバーの方から次々と呼んでいただき,こちらの拙いおしゃべりに付き合って頂くことができた。
今のところ市内のローカルさんとの交信ばかりだが,実際に電波を出すようになるとハンディ機のバッテリーが心もとない。VX-7は5W送信時に20W以上も電気を食うし,実際に本体もかなり熱くなる。内蔵リチウムイオン電池も受信だけなら15時間ほど使えることになっているが,送信を繰り返すと1~2時間でバッテリーがなくなるという話もある。
しかも付属の充電器(トランスタイプのACアダプタ)は重たいくせに電流容量が小さく,充電しながら送信することができない(送信するとVX-7の電源が落ちる)。長時間の運用ではバッテリーを外して,外部電源を用意するようにとマニュアルには書いてある。
アマチュア無線の世界では高価な無線機でも電源内蔵のものは少なく,交流100Vをそのままつなぐことができない。無線家は自分の無線機の消費電力に応じた外部電源(直流安定化電源)を別途用意するというのが常識なのだ。
そこで安定化電源を物色するが,安いものでも1万円近くするし見た目も大げさだ。無線機がハンディなのに電源の方が立派になってしまう。
いずれもうちょっとまともな無線機を買うときには,一緒に電源も用意したいが,とりあえずVX-7を使うだけなら,電流容量の大きなACアダプタでなんとかなるのではないか。と思って検索すると,STD-1205という60WのACアダプタ(スイッチング電源タイプ)で動いたというレポートを発見した。これなら1500円である。ただDCプラグの形状が合わないので,これは別途純正のDCプラグを買う必要がある。外部電源接続用のケーブルセットというのが純正で用意されている。500円。
※以下は保証外の改造になるので自己責任でお願いします。不具合等が生じても責任は取れません。
まあ改造と言ってもACアダプタのDC側ケーブルを途中で切って,純正のケーブルをつなぐだけ。注意点は極性を間違えないようにすることと,ショートしないように絶縁をしっかりする程度だろうか。ハンダゴテ,熱収縮チューブ,簡単なテスタがあれば充分だろう。改造しなくても,秋月あたりで変換コネクタの合うものを見つけられればそれで充分かもしれない。
ということで完成したケチケチ外部電源であるが,つなぐ前にもう一度極性が間違いないか確認しておこう。
開放電圧は12.3Vくらい,VX-7につないで電圧表示を確認すると,受信時で11.8V,5W送信時でも11.7Vと安定している。430MHzでしか確認していないが,スイッチング電源からのノイズも特に感じない。一応気休めに手元にあった高周波ノイズフィルタを付けてある。
あとはどんどん交信するだけなのだが,最初のQSOのあとはちょっと安心してしまって,忙しいこともあってぜんぜん電波が出せていない。