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2005年07月29日

●SF本読了 ホミニッド

ブックリスト更新。「ホミニッド」(R.J.ソウヤー)読了。出張の車内で一気に読んでしまった。ジャンルはハードではなく痛快娯楽SFというところか。好みの話ではないが楽しめた。その証拠に続編の「ヒューマン」も既に入手済みである。この三部作は今年の海外ベストSFランキングで上位に入ってくると予言しておこう。

こういうストーリー展開だと、途中で主人公を苦しめる苦難が大きければ大きいほど、または悪役が憎たらしければ憎たらしいほど,ラストのハッピーエンドが劇的に盛り上がるものだ。それはわかっているのだが,Webmasterはどうも途中の辛い場面で感情移入してしまって切ない気持ちになってしまう。「それがいいんじゃないの」と読書家な人は言うだろう。しかしそう言われても苦手なものは苦手なのである。誰も苦しい思いをしなければそれに越したことはない(それでは小説にならないが…)。しばしば人物描写が浅いと批判されるハードSFが好きなのもそういうことが関係しているかもしれない。この作品に関して言えば,人類の醜さを面と向かって指摘される辛さもある。
そして更なる苦難が主人公に降りかかるだろうと暗澹たる気持ちになりつつも,続編の表紙をめくってしまうWebmasterであった。

あ,しゃべるコンピュータ好きのWebmasterであるからして,インプラント『ハク』は当然ツボである。ほしいなぁ。

ホミニッド(R.J.ソウヤー)