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2005年09月06日

●災害対策

頻発する各地の地震や台風の被害と,防災の日(9月1日)が重なった影響か,スーパーに行くと防災グッズブームという様相を呈している。かくいうWebmaster宅でも先日の宮城地震を機に非常持出し袋を一応準備した。中途半端な品揃えだと自分でも思うが,どういった災害・被害の程度を想定するかで必要なモノは大きく変わるため,一袋にまとめる品を選ぶのはかなり困難だ。

一戸建てに住んでいれば大きなタンクに水を備蓄しておくなど,とにかくスペースに余裕があるだろうからいろいろな備えが可能だと思うが,狭いマンションではいつ使うかわからない災害対策グッズを寝かせておける収納などない。都会のマンションでは災害時の対応拠点としての機能を持たせるため,共有部分に水・食料・燃料その他を備蓄しておくところもあると聞くが,Webmasterの住んでいるマンションではそのような機能はない。水道水は地上のタンクに溜めてあるが,停電してポンプが止まった場合に備蓄タンクとして使える機能があるのかどうかは不明だ。

一方,最近の台風被害を見ると,少なくともマンションのある程度の高さに住んでいれば,直接浸水するリスクだけは低いかな,と思っている。元々近くに氾濫しそうな河川はないのだが,大雨が降ると排水経路の関係などで局地的に床下・床上浸水するケースもあるだろうし,海から近いので津波が押し寄せてこないとも限らない。そんなとき一戸建てではダメージが大きいだろう。マンションだって共有部分まで浸水するようなことがあれば相応の不便はあると思うが,少なくとも家財がドロ水に浸かることはなさそうだ。

結局あらゆる災害に対する万能の対策などというものは無いのであって,人間はいろいろなリスクに妥協しながら生きていくしかない。それが出来なければフレーム問題で機能停止してしまうだろう。

コメント

こんばんは。
九州に被害をもたらした台風も、なにごともなく新潟を過ぎ去りほっとしました。といっても、半日以上、暴風でしたが。。。
九州は大雨、高波でかなり浸水がひどかったみたいですね。新潟も海がすぐだから油断は出来ませんねー。幸い私の家は6m位の高台に建っているので、浸水の被害からは逃れられるとは思っているんだけど、周りが浸水すると陸の孤島になってしまうな。私も非常持出袋を準備しようかなー。
そうそう、マンションの火災保険って浸水とか地震の特約とかあるんですか?

コメントありがとうございます。
しんのすけさんの新居は心配なさそうですが,私の実家はちょっと不安ですね。実際数年前の大雨で家の周りが水深10センチくらいの川になったことがあるそうです。

マンションの地震対応ですが,マンション全体として保険に入っていて,倒壊した場合は再建の費用が下りるようです。ただ,部分的に壊れた場合などは微妙でしょうね。

マンションが倒壊するほどの災害だと仮にその場は生き残れても,非常持出し袋程度では役に立ちそうにないです...。

僕の場合、非常持ち出し袋を準備しようと思ったら、あれもこれもと言って、結局10袋近く用意してしまいそう...

地震や火災が発生した場合、3階以上に住んでる人はどうやって脱出することになってるの?肝心な時にエレベータは全然役に立たないだろうから、個別に脱出用シューターとか用意されてるのかな。

コメントありがとうございます。
地震の場合はとりあえず揺れが収まるまでは部屋から出られませんね。
火災で階段方面がふさがれてしまうケースでは,ベランダに下の階への縄バシゴが備え付けてあるので,これをつたっていけば被害のない階,または地上まで降りることができます。
エレベータ2基,階段2経路,縄バシゴがすべて使用不能の場合は市のハシゴ車で救助されるのを待つしかないのかな...。届くといいけど...。

なわばしご、何度か訓練で上り下りしたことがあるのですが、
結構難しいです。作用反作用の原理が働いて、うまくはしごを扱うことができません。非難訓練、いざというときは結構役に立ちますね。

仰るとおり縄バシゴは固定されてないから難しいですよね。普段から練習した方がいいと思うのですが,ハシゴのふたには「普段は開けるな」と書いてあるし,管理組合で避難訓練をするという話もありませんね。
いざという時,適切な対応が取れるか不安があります。

訂正です。
消防設備点検の時に確認したら,避難ハッチのハシゴは縄ばしごではなくて,金属製の折り畳みハシゴでした。

http://cheb.sakura.ne.jp/gena/blog/archives/2005/09/post_84.html

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