●SF本再読 タウ・ゼロ
「タウ・ゼロ」(P.アンダースン)[bk1]読了。4年ぶりの再読になる。減速装置が破壊され,光速に向かって限りなく加速しつづける宇宙船がその先に見るものは・・・。という設定のハードSFの金字塔。
1992年のベストSF海外編の第1位に選ばれているが,原著が書かれたのは1970年。しかしその輝きは今読んでも色褪せることがない。スケールの壮大さで言えば,これを超えるのは文字通りの「永久」とか「無限」というテーマを扱ったいくつかの作品に限られるだろう。巻末に金子隆一氏の科学解説も付いており,とってもお得。
ちなみにP.アンダーソンは「永劫」のG.ベアの義理の父親なのだそうだ。これにはちょっと驚いた。