●PowerBookG4(12インチ)のキーボード交換
PowerBookG4(12インチ1.5GHz)のキーボードを,先日入手した英語キーボードに交換する。
作業時間は20分ほどだと思うが,元のキーボードを取り外すときは細心の注意が必要だ。特に,HDD交換が目的でキーボードは元のものをそのまま使おうと思っている場合など,取り外すときにファンクションキーのキートップ(KeyCapの爪とパンタグラフ)を破損してしまう場合がある。実際,今回日本語キーボードを取り外すときもうっかりF1キーのキートップを壊してしまった。
キーボードの取り外し方法はいろいろなページで解説されているが,一応簡単に紹介しておこう。キーボードを固定しているネジは3本あるので,これをはずしていく。
まずは電源を切ってバッテリーを外しておく。
メモリスロットを開けて,キーボードを裏側から止めている長めのネジを1本はずす(念のためメモリは外して作業した)。
ここからが注意が必要な作業。キーボードを表から止めているネジはF1キーとF2キーの間に1本,F11キーとF12キーの間に1本それぞれあって,キーボードを外すためにはこの4個のキートップ(KeyCap)を取り外す必要がある。キーを上から見て左側に2つ爪があり,KeyCapを左側から持ち上げるようにすると外れる...のだが,一気に外そうとするとすぐに爪が折れてオシャカである。たぶんWebmasterのように1回壊してみればコツがつかめると思うのだが,キーボードの予備がなくて絶対に壊せない,という場合は慎重に作業することをオススメする。
写真はKeyCapを取り外したところ。ネジには目隠しにグレーのシールが貼ってあるので,これを剥がすとネジがはずせる。
これでキーボードが持ち上がるので,本体とのコネクタを外してやればキーボードの取り外しは完了。
買った英語キーボードを上記と逆の手順で取り付ける。VINTAGE COMPUTERで買ったキーボードには,必要なネジや目隠し用のシールもすべて同梱されていた。
取り付けが完了したら,電池とACアダプタをつないでパワーマネージャ(PMU)をリセットする。PMUのリセット方法は機種によって異なるが,この機種では以下のキーボード操作となる。
1. コンピュータの電源が入っている場合は、電源を切ります。
2. キーボードの「Shift」、「Control」、「Option」、「パワー」の各キーを同時に押し、“パワーマネージャ”をリセットします。このとき「fn(ファンクション)」キーは押さないでください。
3. 5 秒間ほど待ちます。
4. パワーボタンを押してコンピュータを再起動します。
これで無事に英語キーボードが使えるようになった。ちなみにPMUをリセットせずに起動すると,何かのキー操作をしたタイミングでOSXがフリーズする(ちゃんと再起動を促すメッセージは出る)。
さて,自力で英語キーボードに交換しようとするようなユーザには蛇足だと思うが,英語キーボードには「かな」「英数」などの日本語モード切り替え用のキーがない。どうするかというと,「コマンド」+「スペース」で「日本語」⇔「英数」が切り替わる。これは昔のMacと同じ。
さらに蛇足だが,Aキーの隣にCtrlがないと気持ちが悪いという人(Webmasterもそう)は,システム環境設定の「キーボードとマウス」から「修飾キー」を選んで,お好きなキーマップに変更しよう。
ここまで金をかけて育てたPowerBookG4にはさすがに愛着が沸いてしまったので,インテルCPU機には浮気せず,末永く使ってやりたいと思っている。ただ,今回分解してみたらあらゆる隙間にネコの毛が入り込んでいることが判明。ある程度予想していたこととはいえ,本体もあちこち傷だらけだし,果たしていつまで無事に動いてくれるのか心配である...
【参考サイト】
PowerBookG4 12inchの【分解】
macmem.com:PBG4 12インチばらし手順
Maclog:PowerBookG4 12" HDD換装
Apple:PowerBook および iBook のパワーマネージャ (PMU) のリセット