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2010年04月29日

●SF本読了 天冥の標I

「天冥の標<1> メニー・メニー・シープ(上・下)」(小川一水)読了。

全十巻の大作の幕開け。いろいろと面白そうな伏線が張ってあって続きが楽しみ。

移民船シェパード号の記述にもまだまだ伏せられているところや,虚偽の伝承があるかもしれないけれど,上巻に書かれていたことをそのまま信じるとして,生き残っている発電炉の最大出力が5,000万キロワット。これで植民地全土の電力をまかなっている。これはなかなかすごい設定ではないだろうか。

100万キロワットの原発50基分(日本の全原子力発電所出力と同等)の発電出力を宇宙船一機で発生させるというのもすごいけれど,送電や負荷追従の制御はどうやっているのだろう。交流なのか直流なのか,電圧は何ボルトなのか,などなど気になってしまう。