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2010年07月25日

●週末見た景色 御茶ノ水でアコギピックアップ調査

かんな氏のギター(FS720S)のピックアップをどうするかという話は,どうするかまだ決まっていない。自分のギターのことだからと,かんな氏が自分で考えているのだが,ネットで調べれば調べるほど良くわからなくなるのがアコギのピックアップである。

もちろん金に糸目をつけなければ話は簡単で,プロが使っているピックアップ(10万とか?)を買って付けてもらうなり,タカミネあたりのエレアコを1本買えば済む。悩んでいるのは元が3万のアコギに1万程度で付けられるピックアップの話だ。

ここはひとつ,アコギの専門店に行ってピックアップを調査しようということになって,御茶ノ水まで行ってきた。もちろんそのためだけに行くともったいないので,一泊旅行の「ついで」にギターショップを見ることにする。

泊まったのは歴史のある「山の上ホテル」。池波正太郎が愛したこのホテルにあやかって,宿泊中便せんにショートショートを一編書いてしまったほどだ。(気が向いたら公開するかも)

前置きが長くなったけれど,御茶ノ水の楽器店街にあるアコースティックギター専門店を一通り回った結果,ピックアップというか部品(サドルなど)を売っているお店がない。それらはイシバシ楽器本店3Fのギターパーツコーナーに集約されているようだった。ごく狭い地域にお店が集中しているため,同じ品物を揃えても効率が悪いので「ここは新品アコギ」「ここは中古アコギ」「ここはハイエンド」とか店ごとの個性がハッキリしている。

そのイシバシ楽器のパーツコーナーにしても,ピックアップはせいぜい10種類以下で,とても充実した品揃えとは言い難い。

この楽器店めぐりの旅でわかったこと,それはアコギの後付けピックアップというのはまだまだ発展途上のモノであり,世間の認知度も低いということだ。話を聞いたアコギ専門ショップのおやじさんは,「正直に言いますとね,アコギにピックアップを付けるなんて邪道だと私は思ってるんですよ。アコースティックなんだから,生音でいいじゃないですか。どうしても大きな会場でやりたいなら,マイクを立てればいいんです」とおっしゃっていた。最近エレアコが増えてきたので,どんなもんだか一本買ってみたけれど,(生の)音が耐えられないほど悪いので3日で売っちゃったとも。

というわけで,ネットで調べてもよくわからない,というのは無理もない話だったようだ。つまり誰も良くわかっていないのである。今のところ,生音に近い音を,生音に影響を与えずに,見た目すっきりと,安価にライン出力する,そんな都合の良いピックアップは存在しない。前述のおやじさんの意見としては,年数回の発表会のためなら,NEO-Dのようなワンタッチで脱着できるピックアップが無難ではないですか?とのことだった。

そんなわけで楽器街に行った記念に数種類の弦だけ購入して帰ってきた。そしてかんな氏はピックアップをどうするかまだ悩んでおられる。

御茶ノ水で買ったもの