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2012年07月16日

●アマチュア無線その後(6m and Downコンテスト)

何の趣味でもそうだと思うけれど,活動の成果を発表できる場があると,モチベーションも上がる。楽器演奏を習っている人なら発表会があるし,独学ならYoutubeで発表しても良い。

アマチュア無線の楽しみ方もいろいろだが,コンテストというのは日頃の研究の成果を試す機会のひとつと言っても良いのではないだろうか。

6m and Downコンテストは,6m(50MHz)バンドと,それより短い波長のバンドを対象としたコンテスト。詳しい規約は公式サイトをご覧いただきたい。

波長の短い(周波数の高い)電波は電離層で反射しないので,見通し距離程度しか届かない。なのでコンテストで良い成績を出そうとすると,見通しの良い場所(山の上とか)で移動運用する必要がある。ただし6mというのは不思議なバンドで,夏場のこの時期,自然現象の気まぐれで電離層が電波を反射しやすくなり,急に遠くまで電波が届くようになったりする。

いずれにしてもロケーションの良い場所が有利なことには変わらないので,ローカルの皆さんと一緒に市内の高い場所に移動してJCC1402のポータブル1でコンテストに参加することにした。アンテナは50/144/430MHzの3バンドに対応したコメットのCX702をお借りすることができた。

CX702

もちろん狙うのはFT-817でQRP(出力5W以下)の部門である。本当は電信部門にしようと思ったのだが,結局ローカルさんと電話もしてしまったので,電信電話部門になった。

元々夜中に出るつもりはなかったので,二日目の朝からぼちぼちと。途中でお昼を食べたり休憩したりで,あまり局数も稼げないのだが,それでもCWで27局と交信することができた。コールサインとコンテストナンバーを聞き取るのも相変わらず手間取るのだが,徐々に進歩しているのかな,とも思う。

かんなさんと二人で出るメリットもあって,CQで空振りが続いている局を見つけた場合,なかなか他局と交信してくれないのでコンテストナンバーは事前にコピーすることができない。そんなとき,まずは私が応答して,必死にコンテストナンバーを聞き取る。もしも符号が速かったりQSB(フェージング;信号の強さが時々刻々変わること)の谷間で聞き取れない部分があったときは,すかさずかんなさんが続けて応答して,聞き取れなかった部分を重点的に聞き取る。聞き取るのも二人で協力すればかなり精度が上がる。

期待していた6mのコンディションは,お昼前後にかなり良くなって,和歌山,広島と交信できた。
普段はトラックドライバーのおしゃべりしか聞こえない2m(144MHz)や430MHzもこのときはCWがばんばん聞こえて,2mでは長野とも交信できた。

基本的には今回もメモリーキーヤーぽちぽちだったのだが,たまに「?」を打たれたり,相手のナンバーが聞き取れないときに,パドルでDEとかNR?,混んでない時間帯にはGM(おはようございます)を打つ余裕も出てきた。

これまでに交信して頂いた局のQSLカードも届きはじめているし,クラブ局が発行しているアワードも受賞することができたりして,けっこうハマっている今日この頃である。

Freq.  Point Multi
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50MHz   12   4
144MHz  17   5
430MHz  17   3
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Total   46   12
Score  552

6m and down