●アマチュア無線その後(ARRL 10m Contest)
ARRL(アメリカのアマチュア無線連盟)が主催するコンテスト。ぜんぜんチェックしていなかったけれど,たまたまツイッターでOMさんがつぶやいておられたのでそういうコンテストがあることを知った。
10mバンド(28MHz)のみというシンプルなコンテスト。このバンドではこれまでまったく交信したことがない。一応モービルホイップアンテナのRHM5は28MHzでも使うことができるので,CQ WW DXコンテストのときと同じようにベランダに仮設してみた。
CQ WW CWのときの21MHzとはぜんぜん違い,ノイズが聞こえるだけで交信はぜんぜん聞こえない。そんな中,唯一強くCQが聞こえたのがマレーシアの局。しかし条件は皆同じで,数少ない聞こえるところに呼ぶ局が集中(パイルアップ)している。呼んでいる日本の局の方が距離は近いはずだが,それらはまったく聞こえないという点も電波の不思議なところ。で,何度かコールしても他の局との交信ばかりが進んでちっとも自分は呼ばれない。こういう状態を「パイルアップが抜けない」と表現するらしい。
もちろんこちらは5WのQRPでアンテナもしょぼいのでこれは仕方がないこと。こんなときは気分を変えて他のことでもした方が良い。
そういえばeQSLというオンラインのQSLカード交換システムがあり,そちらにCQ WW CWのときのカードが何枚か届いていた。マレーシア,ワシントン州,ハワイ,そしてオーストラリアから。CWで交信中は「こっちのコールサインが返ってきたと自分では思っているけれど,空耳だったかも...」と自信がないものだが,こうして相手からもeQSLが届き,時刻も自分のログと一致していれば,間違いなくこちらの電波があちらにも届いていたということで,大変嬉しい。写真はハワイKH6CW局からのeQSLカード。
しばらく時間を置いてから,また28MHzをワッチしてみたら,先ほどとは違う周波数で同じマレーシアの局がCQを出していた。たまたまQSY(周波数を変えること)の直後だったらしく,今度は一発でコールバックがあり,なんとか1QSO。
その後は南米ウルグアイやアルゼンチンが聞こえ始めたけれど,かなり弱くて,シグナルが上がってきたタイミングを見計らってコール。なんとなくコールバックがあったように思うけれど,それこそ空耳だったかもしれない。JH1じゃなくてJS1CFVとか,ミスコピーだった可能性もある。
そんな感じで思いがけずQRPでDXとの交信を楽しむことができた週末となった。