●今日の工作 ピンホール式プラネタリウム
棒テンプ式機械時計,フルレンジスピーカユニットに続く今日の工作第3弾は,同じく大人の科学マガジン09号「ピンホール式プラネタリウム」である。
日本科学未来館にメガスターを見に行く野望はまだ実現しないが,その大平貴之氏が監修したというこの付録は是非作ってみなければと,予告が出たときから思っていたのだ。
しかし不安もあった。業務用プラネタリウムと同等の10,000個の星を投影するといっても,わずか¥2,200の雑誌のふろくである。光源は豆電球だし,電源は単3電池2本だ。これで本当にまともなプラネタリウムが出来るのか?
とりあえず過度の期待は抱かないようにして,久々の工作を楽しむことにする。
支柱を組み立てたところ。右は恒星球をセットするベース。単なるインテリアではない証しとして,どの地点のいつの星空を投影するかを決める,緯度と月,時間のシールを貼る。
台座に支柱をセットしたところ。光源は先端の豆電球1個。明るい部屋で見ると何とも弱々しい光。
恒星原版を組み立て始めたところ。恒星球は正12面体で,恒星原版の耳の部分を両面テープで貼り合わせて組み立てていく。表面には保護フィルムが貼られている。
恒星球が完成。空いている1面に支柱とつながるベースをセットする。空いているところから覗き込むと,ちゃんと小さなプラネタリウムになっている。
1時間半ほどで完成。結構立派に見えるから不思議だ。部屋を暗くして早速投影してみる。部屋の壁に映しているのでドームのようにはいかないが,なかなか雰囲気は出ている。光源が弱いし,投影面まで遠いと光が拡散するので,出来るだけ狭い空間で使うのがいいようだ。見本の写真にもあったが,トイレで映すのが一番良かった。星空の下で用を足すのも悪くない。豆電球を使っているので,どうしても黄色っぽい星になってしまうのと,解説にもあるようにフィラメントの形状を映して小さい星が半月状の形になってしまうのが惜しい。もう少し白くて強力な点光源を使えれば,段違いにキレイになる気がする。しかしまあ,¥2,200のレジャーとしては大満足の結果であった。
作ったプラネタリウムをトイレのタンクの上に置いたままにしておいたところ,翌朝見たらピートに蹴落とされて少し壊れていた...。食えもせず,転がして遊ぶことも出来ないプラネタリウムは,ピートにとって何の価値もなかったようだ。
【ご参考】「今日の工作ネタ」一覧