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2008年09月13日

●SF本再読 ファウンデーションの危機

「ファウンデーションの危機(上・下)」(G.ベンフォード)を再読。

アシモフの遺志を継いだ3人のSF作家(G.ベンフォード,G.ベア,D.ブリン)が書いた新ファウンデーション3部作の1作目。

4年ぶりの再読だったが,読み始めてすぐに思い出した。新3部作の中ではこれが一番つまらない。冗長だし,退屈。ほとんど斜め読みしてしまった。

確かにアシモフの世界に新しい要素を持ち込むという導入部の役割は一番難しかったと思うが,模造人格の長ったらしい会話やらサルの世界に精神接続してのあれこれなど,ぜんぜんアシモフテイストがないし,とにかく長すぎた。

ベンフォードって他の作品は読んだことがないけれど,みなこんな感じなんだろうか?それとも訳が悪いだけ?

読書では初見から何年も経ってから再読すると,初めて意味がわかるところがあったり,最初はつまらないと感じたところが面白く読める(あるいはその逆の)ことがよくある。再読までに経験した事柄で自分が成長したり変わったことによる効果だが,本作については4年前とほぼ同じ感想。自分がほとんど成長していないということだろうか...