●キューブその後〜下取り直前〜(1)
ポロ(9N後期型)の納車待ちをしているところだが,納車となるその日までキューブ(AZ-10)には元気に働いてもらわなくてはいけない。
このキューブも,形が変わる前の最後の方に出たモデル(アルテII-α)であり,カリーナEDにしろパジェロにしろキューブにしろポロにしろ,ことごとくモデル末期の車を買っているWebmasterである。
これといって特徴のないキューブだが,特筆すべきはCVTではないだろうか。ハイパーCVT(現在はエクストロニックCVTと呼ばれている)はスチールベルト式CVTの一種だ。このグレードにはハイパーCVT-M6と呼ばれるマニュアルモード(CVTの変速比を1〜6速相当にロックする)もあって,スポーツ(風)の走りも楽しむことができる(楽しまなかったけど)。
CVTの車に乗ったのはキューブが初めてだったが,従来のトルクコンバータタイプのATと同様のクリープ(ブレーキを離したときの微速前進)が再現されているし,下り坂でのエンジンブレーキも特にマニュアルモードにしなくてもまあまあ適切に効いてくれるし,当然だが加減速時のショックはない。CVTだとドライブフィールが悪いとか,エンジン回転数に対する速度が直感的でないとか言って嫌う人もいるが,それこそヘタクソなMTや出来の悪いATよりもずっと快適だった。先日乗った7速DSGもスムーズだったが,段があるのとないのとでは,やはり根本的に違うと思う。
耐久性を心配する声もあるが,少なくとも9万キロ走ってCVT関係のトラブルは皆無だし,フィーリングや燃費が悪化することもなかった。
メカ的には面白かったエクストロイドCVTは残念ながらぽしゃったようだが,エクストロニックCVT(名前が似ていて紛らわしい)は世界に誇れる技術ではないだろうか。
とまあ,ミッションのことを褒めたのは良いけれど,それ以外はこれと言って書くことがない。もうすぐ下取りに出すというときに不満点をつらつらと書くのもキューブに悪い気がするし,とにかく重大なトラブルもなく6年半走ってくれてありがとう,という感じ。ハイオク仕様なのにレギュラーばっかり入れてこき使ってごめんなさい。
長くなったので続く。