●今日の買物 ZOOM Q3
楽器練習の録音には家電量販店のワゴンセールで3千円で買ったXA-C110(Victor)を1年ほど使っていた。
ただこれはあくまでもオーディオプレイヤであって,ステレオ録音はオマケ程度の性能しかなく,音質も不満だったし使い勝手も悪かった。
ギターを始めてからは余計にまともな録音器材が欲しいと思うようになったが,一応XA-C110もまだ使えるし,本格的なハンディレコーダは結構高いので躊躇していたのである。
そんなとき,ZOOMからQ3という動画も撮れるハンディレコーダが出たと聞いて密かに狙っていた。今回ようやくお小遣いが貯まったのでAmazonと提携している楽器店から購入した。
単に良い音で録音するだけなら,もっと安いZOOMのH2もあるし,ティアックのDR-07などもある。
それをあえてちょっと高いQ3にしたのは,たとえオマケとはいえ動画が撮れるという付加価値が魅力的だったからだ。
デジタルEOSを買う前にも何度か書いたことだが,ちょっとした動画が撮れる機能というのは便利なのである。もちろん今どきはケータイでも安物のコンパクトデジカメでもVGA程度の動画は撮れるけれど,しかしこれらは「音質」という面ではまったく期待できない。
そういう意味で「高音質+オマケ動画」という製品はこれまでになく,もし高音質の動画が欲しい場合には,音だけ別に録って編集ソフトで合成する必要があった。好きな人なら映像と音声をミックスしていろいろ効果を入れたりして楽しいのかもしれないが,今のところそんな趣味はないしパソコンのパワーも時間も不足している。単体で高音質音声と最低限の動画が撮れるなら便利ではないか,と思ったわけ。
御託はいいから録画を見せろと言われそうなので早速録ってみた動画がこちら。無加工のMOV(QuickTime形式)をそのままYoutubeにアップしたもの。音質設定はPCM 44.1kHz/16bitで,1分半の動画のサイズは60MBくらい。演奏はあちこち間違っているが勘弁してほしい。これでも何テイクか録ったのである。
■ギター:YAMAHA FG730S(2010年1月購入),弦:YAMAHAカスタムライトゲージ,録画:ZOOM Q3
XA-C110との音質の違いは明らかで,自分の演奏がうまくなったように錯覚する。XYステレオマイクによる臨場感も抜群で,フィールド録音にハマる人の気持ちが少しわかったような気がする。
気になる点としては通販サイトのレビューにもあるように,録音レベルがAutoとHiとLoの3つしか選べないこと。弾き語りならHi,大音量のバンドやコンサートならLoとか,あまり考えずに済むのは助かるけれど,あとでノーマライズする手間を考えると,録音時にある程度微調整できた方が良いのではないか。
動画の画質は評判どおりオマケ程度で,特に暗い場所には弱いようだ。しかしこの機種に対して画質で文句を言うのは筋違いというものだろう。
あとは電池の消耗が早いということなので,充電池を買い足そうと思っている。