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2011年08月27日

●電子ブック読了 吾輩は猫である

「吾輩は猫である」(夏目漱石)の青空文庫版を読了。

リーダーのi文庫はiPod touchを買ってすぐに入れてあったのだが,普段はSFの文庫本を持ち歩いているし,気が向いたときに少しずつ読む程度だったので時間がかかってしまった。

SFじゃない古典作品なんてほとんど読んだことがなかったけれど,どうなんだろう。猫の視点,というのは面白いかもしれないけれど,ストーリーは淡々とした日常描写で,特に盛り上がりとかオチもなくて,文学作品というのはそういう中に何か(風刺とか?)を見いだしておもしろがるような読み方をしないといけないのかな。

とにかく青空文庫はすごい数があって,タイトルを眺めているだけでも圧倒されるけれど,使える時間は有限なのでなかなか思うようには読めない。

吾輩はこれで読心術を心得ている。いつ心得たなんて、そんな余計な事は聞かんでもいい。ともかくも心得ている。人間の膝の上へ乗って眠っているうちに、吾輩は吾輩の柔かな毛衣(けごろも)をそっと人間の腹にこすり付ける。すると一道の電気が起って彼の腹の中のいきさつが手にとるように吾輩の心眼に映ずる。

i文庫