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2005年10月26日

●去勢手術

【猫のピート生後6ヶ月】つづき

牡ネコの適切な去勢時期については諸説あるらしいのだが,いずれの説も生後4ヶ月から12ヶ月という範囲に収まっているようだ。未成熟なうちに去勢してしまうのも支障があるし,あまり遅くなると去勢後もスプレー行動(臭い付けのためにいろんなところにオシッコを引っ掛ける)が治らなかったりするらしい。あとは飼い主とかかりつけの動物病院の主治医の判断ということになる。ピートの場合はどうかとKinoppyが先生に診せたところ,「もう充分に成長しているので(去勢しても)大丈夫でしょう」とのことだったので,早速お願いすることにした。

本当ならピートに心の準備をさせてやりたいところだが,説明しても解ってもらえないのが辛いところ。今思いついたが,ニャウリンガルに逆変換機能を付けて,人語をネコ語に翻訳するというのは無理だろうか(たぶん無理)。

去勢される気分というのはどういうものだろう。メスの避妊手術(入院が必要)に比べれば去勢手術は簡単(手術自体は5分で終わる)ということだが,自分のこととして想像すると身が縮む思いである(去勢手術に反対するのは男性が多いらしい)。性欲や攻撃性が失われるといったって,RPGでキャラクタの特定パラメータを調整するのとはわけが違う。それらの形質を含むすべての要素が揃って人格(猫格)が決まっているのである。去勢されても自分は自分でいられるのだろうか。それとも本能的な部分をどんどん削っていくと意識の不変量が見えてくるとか...。

話がそれた。手術前の麻酔まで立ち会ったKinoppyによると,ピートは麻酔注射でかなり暴れたそうだ。可哀想だと思うが,ブリードしないと決めている以上,飼い主の責任は果たさなければいけない。

手術後がまた試練だ。ピートの場合注射による麻酔が(暴れて)出来なかったのでガス麻酔をかけられたわけだが,その影響なのか,術後16時間後くらいまでは,1~2時間毎に嘔吐を繰り返した。もちろん手術前は12時間以上絶水・絶食しているので吐しゃ物は胃液しか出ないのだが,それがまた切ないのである。昼に手術を受けて,翌朝4時頃まで嘔吐が続いた。ピートは眠れぬ夜に疲れ果てた様子で,自慢の毛並みにもツヤがない。

手術から20時間ほどして,ようやく食欲が戻り始めてほっとする。ただ,傷口が気になるようでしきりに毛繕いしている姿がちょっと痛ましい。とりあえず,猫生最大(たぶん)の試練を乗り切ったピートに拍手したい。

「室内飼いで外猫との接触がないなら,無理に去勢する必要ないのでは?」という意見もあると思う。しかし,成熟してサカリが付いたときに本能を無理やり押さえ込んでガマンさせるのは,それこそ拷問に等しい行為だとWebmasterは思う。もちろん理性のある人間の場合は本能のままに行動してはならないが。

ご参考:pyon*weblogのピート去勢関連記事

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コメント

こんばんは。
去勢手術したんですね。うちのアニーはメスなのですが、手術はしないつもりでいます。
お医者さんは手術を勧めるんだけど、ペットショップの人は、しないほうが良いといいます。なぜかとたずねると、メスはリスクが高すぎる手術になるみたいです。麻酔をかけたが最後、目が覚めない子もいるそうです・・・。それと、ホルモンバランスが崩れて毛並み、性格が歪む子もいるそうです。で、手術をすればメス特有の病気は防げるようなんですが、どうせ手術となるのなら、病気になってから手術をしたほうが良いとも言ってました。
人間の勝手でどうこうされるペットは気の毒ですね。

コメントありがとうございます。
不妊手術については,犬・猫,オス・メス,ブランド種・雑種でそれぞれいろいろ考え方があって,一概にどうすべきって話は難しいですよね。ペットショップと獣医で意見が違うのも解る話ではあります。

>人間の勝手でどうこうされるペットは気の毒ですね。
そうかもしれませんが,彼らはそのようにされるべく品種改良された野生には存在しない(出来ない)動物なので,ある程度人間の都合のいいように扱われるのは仕方がないという気がします。