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2008年06月21日

●科学スポット探訪 げんでん東海テラパーク〜アトムレンズの放射線を測る!

原子力のPR施設を訪れるのは原子力科学館以来。

げんでん東海テラパークげんでん東海テラパーク

展示は少なめだが,霧箱よりちょっとだけ珍しいスパークチェンバー(放電箱)があった。あとはちびっこ向けの施設が充実している。

スパークチェンバー

今回の目的はアトムレンズだという噂のSuperTakumar 1:1.8/55の放射線を測ってネタにすること。

ポータブルのガンマ線計測器が自由に使えるようになっているので,早速計測。

アトムレンズの放射線を測定

結果は,0.36μSv/h(マイクロシーベルト毎時)。

うーん,微妙だ。明らかにバックグラウンドレベルよりは高い値(だいたい1ケタ高い)で,計測器もピーピー鳴っているが,これを体に密着させて1年間過ごした場合の被曝線量は0.36×24×365=3,154μSv = 3mSv(ミリシーベルト)。

一般公衆の線量限度は1.0mSv/年なので(医療は除く;テラパーク内の資料より),3mSvは低い値ではないけれど,カメラを肌身離さず体に密着させるなんてことは実際はないので全く問題がないと言って良さそうだ。

だがしかし,帰ってからWebで調べてみたら,じつはアトムレンズの放射線が強いのは今回測った前玉よりも後玉(フィルム側)の方だという報告があった。ということで次回はレンズを外して計測してみたいと思う。

つづく・・・のか?

【参考リンク】げんでん東海テラパーク