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2009年02月16日

●掛け時計のスイープ運針の謎

しばらく前になるが,リビングの掛け時計を更新した。

その前に使っていたのはチェリークロックの安物レプリカで,新潟のビルボードプレイスの雑貨屋で見つけたもの。これはかんな氏が気に入っていたのだが,針がむき出しで,デルタがレンジやらトースターやらを足がかりに登って針を突っついて遊ぶものだから壊れてしまった。

新しく買ったのはちゃんと覆いが付いているタイプで,スーパーの雑貨屋で1,980円だった。

しかし,生意気なことにこの値段にしてスイープ運針なのである。

スイープ運針というのは連続秒針とかスムーズ秒針とも呼ばれていて,秒針が「スー」っと滑らかに動く機構のこと。それに対して1秒ごとにコチッ,コチッと動くのはステップ運針と呼ばれている。

スイープ運針とステップ運針,どちらが良いかは個人的な好みの問題なのだが,少なくとも腕時計の世界ではスイープ運針は超高級な機械式時計のみで実現できるメカニズムで,普及型のクォーツ式では未だに実現していない(セイコーのスプリングドライブはぜんまいの動力でスイープ運針させ,精度をクォーツで取っているが,これも超高級品)。Webmasterの持っている腕時計は機械式だが,1/6秒運針(21,600振動)で,よく見るとスイープではなくて細かくコチコチ動いている。

クォーツ腕時計でスイープ運針ができないのは消費電力の問題だとされていて,ステップ運針であればモータを駆動するのは針を動かす一瞬だけで良く,残りのほとんどの時間は駆動部を停めておけるので,電池の寿命を延ばすことができる。それに対してスイープ運針は常時モーターに電力を供給する必要があり,電池があっという間に切れてしまうし,今流行のソーラーパワーでは起電力が小さすぎてやはり常時モーターを動かし続けるだけの力はない。

ではなぜわずか1,980円の壁掛け時計でスイープ運針が実現できるのだろうか?

その答えはこのインターネット時代,googleで数回検索すれば容易に見つかるだろう,と楽観していたのだが,意外にもその疑問にズバリ答えているページはない。断片的な情報から推測すると,ステッピングモーターを高周波駆動させて連続回転に見せている,というような感じなのだろうか?

うーん,なんとも中途半端な感じでスッキリしないけれど,みなさん掛け時計とか目覚まし時計が安くてもスイープ運針なのに,腕時計がなんでステップ運針ばかりなのか,不思議じゃないですか?

掛け時計

コメント

ばねとグリスの粘性抵抗云々…
みたいなことが書いてあったけど。
小型化が難しいので腕時計には厳しいとか。

機械屋に聞けばわかるかな?

>>名無しのけんたさん
そうそう,私もそんな話をどこかで読んだ気がしたんですが,わかりやすい解説ページなどを見つけることができませんでした。
やはり単純に高周波駆動させたら電池がもちませんものね。
ただ,最近980円とかでもスイープ運針の掛け時計があるので,それならコスト10倍(1万円)くらいかければ腕時計でも可能なのでは?と思ったりもします。

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