●アコースティックギターFG730Sその後(簡単エレアコ化)
春の発表会のときに,アコギ弾き語りを人前でやる場合のPAの大切さを痛感した。
アコースティックギターの音をアンプ(スピーカー)から出すためには音を電気信号に変えるピックアップが必要で,エレアコ(エレクトリック アコースティックギター)の場合は最初からピックアップを内蔵している。FG730Sは普通のアコースティックギターなので,ピックアップを後付けしなくてはいけない。
ピックアップも奥が深い世界で,本格的なものだとFG730S本体よりも高い。しかし自分たちの使い方としては,普段の練習ではアンプは必要なくて,発表会とか人前で演奏するときだけアンプに出せれば良い。
なのでエンドピンをシールド接続用の端子に変えてしまうような本格的な改造は必要ないし,そこまでしてエレアコ化したいような高いギターでもない。お金をかけるならタカミネあたりのまともなエレアコを買った方がいいだろう。
で,ちょうど良く先生が使わなくなったピックアップをひとつ譲ってもらうことができた。FISHMANのNEO-D HUMBUCKINGという物で,サウンドホールに取付けるタイプ。
取り付けは簡単で,弦とサウンドホールの隙間を通して本体を入れて,コルク状になっている部分で表板を挟んで,2本のネジを締めるだけ。弦を緩める必要もない。
サウンドホールからアンプにつなぐためのケーブルが出てしまうのが美観的に気になるけれど,これはお手軽ピックアップなので仕方がない。気にする人はもっと本格的な改造をする必要がある。
注意としては,このNeo-Dというモデルはパッシブ(受動)タイプで,つまりプリアンプを内蔵していない。その分電池も不要なのでお手軽なのだが,音を出すためにはギター用の(プリ)アンプが必要になる。試しにパソコンのラインINに直接突っ込んでみたところ,やっぱりもの凄く信号が小さくて,録音レベルを最大にして,さらにエフェクトで増幅してやってなんとか聞き取れる大きさになった。
こんなことをしているとアンプまで欲しくなってきてしまうが,いや待て待て,部屋で演奏するのにこれ以上でかい音を出してどうする。発表会のときは先生がPAを用意するのでそれを使わせてもらうわけだし。何よりかんな氏用にもうひとつピックアップを調達しなくてはいけない。同じNeo-D Humにするか,別なものを考えるか,また楽しみが増えてしまった。