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2010年08月31日

●SF本読了 量子回廊

「量子回廊—年刊日本SF傑作選」(大森望,日下三蔵[編])読了。

虚構機関」「超弦領域」に続く第3弾。今回も初めて読む作家が多かった。しかしなかなか「これはツボ」という作品なり作家には出会えないものだ。

個人的に面白かったのは,2編のマンガ「日下兄妹」「無限登山」と,「夜なのに」「確認済飛行物体」「雨ふりマージ」「バナナ剥きには最適の日々」「星魂転生」あたり。第1回創元SF短編賞受賞作の「あがり」も良かった。

【収録作品】
上田早夕里「夢見る葦笛」
高野史緒「ひな菊」
森奈津子「ナルキッソスたち」
皆川博子「夕陽が沈む」
小池昌代「箱」
最果タヒ「スパークした」
市川春子「日下兄妹」
田中哲弥「夜なのに」
北野勇作「はじめての駅で 観覧車」
綾辻行人「心の闇」
三崎亜記「確認済飛行物体」
倉田タカシ「紙片50」
木下古栗「ラビアコントロール」
八木ナガハル「無限登山」
新城カズマ「雨ふりマージ」
瀬名秀明「For a breath I tarry」
円城 塔「バナナ剥きには最適の日々」
谷 甲州「星魂転生」
松崎有理「あがり」(第1回創元SF短編賞受賞作)