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2012年07月25日

●SF本読了 銀河ヒッチハイク・ガイド

「銀河ヒッチハイク・ガイド」(D.アダムス)を読了。

スラップスティックSFって普段あまり読まないけれど,そもそも書いている人が少ないのかもしれない。他にはラッカーとか?

人生,宇宙,すべての答えが知りたい人は読んでおいた方がいいだろう。

続編もあるようなので,最近他に新刊も買っていないし,読んでみようかどうするか。


2012年07月16日

●アマチュア無線その後(6m and Downコンテスト)

何の趣味でもそうだと思うけれど,活動の成果を発表できる場があると,モチベーションも上がる。楽器演奏を習っている人なら発表会があるし,独学ならYoutubeで発表しても良い。

アマチュア無線の楽しみ方もいろいろだが,コンテストというのは日頃の研究の成果を試す機会のひとつと言っても良いのではないだろうか。

6m and Downコンテストは,6m(50MHz)バンドと,それより短い波長のバンドを対象としたコンテスト。詳しい規約は公式サイトをご覧いただきたい。

波長の短い(周波数の高い)電波は電離層で反射しないので,見通し距離程度しか届かない。なのでコンテストで良い成績を出そうとすると,見通しの良い場所(山の上とか)で移動運用する必要がある。ただし6mというのは不思議なバンドで,夏場のこの時期,自然現象の気まぐれで電離層が電波を反射しやすくなり,急に遠くまで電波が届くようになったりする。

いずれにしてもロケーションの良い場所が有利なことには変わらないので,ローカルの皆さんと一緒に市内の高い場所に移動してJCC1402のポータブル1でコンテストに参加することにした。アンテナは50/144/430MHzの3バンドに対応したコメットのCX702をお借りすることができた。

CX702

もちろん狙うのはFT-817でQRP(出力5W以下)の部門である。本当は電信部門にしようと思ったのだが,結局ローカルさんと電話もしてしまったので,電信電話部門になった。

元々夜中に出るつもりはなかったので,二日目の朝からぼちぼちと。途中でお昼を食べたり休憩したりで,あまり局数も稼げないのだが,それでもCWで27局と交信することができた。コールサインとコンテストナンバーを聞き取るのも相変わらず手間取るのだが,徐々に進歩しているのかな,とも思う。

かんなさんと二人で出るメリットもあって,CQで空振りが続いている局を見つけた場合,なかなか他局と交信してくれないのでコンテストナンバーは事前にコピーすることができない。そんなとき,まずは私が応答して,必死にコンテストナンバーを聞き取る。もしも符号が速かったりQSB(フェージング;信号の強さが時々刻々変わること)の谷間で聞き取れない部分があったときは,すかさずかんなさんが続けて応答して,聞き取れなかった部分を重点的に聞き取る。聞き取るのも二人で協力すればかなり精度が上がる。

期待していた6mのコンディションは,お昼前後にかなり良くなって,和歌山,広島と交信できた。
普段はトラックドライバーのおしゃべりしか聞こえない2m(144MHz)や430MHzもこのときはCWがばんばん聞こえて,2mでは長野とも交信できた。

基本的には今回もメモリーキーヤーぽちぽちだったのだが,たまに「?」を打たれたり,相手のナンバーが聞き取れないときに,パドルでDEとかNR?,混んでない時間帯にはGM(おはようございます)を打つ余裕も出てきた。

これまでに交信して頂いた局のQSLカードも届きはじめているし,クラブ局が発行しているアワードも受賞することができたりして,けっこうハマっている今日この頃である。

Freq.  Point Multi
------------------------
50MHz   12   4
144MHz  17   5
430MHz  17   3
------------------------
Total   46   12
Score  552

6m and down

2012年07月06日

●SF本読了 白鹿亭綺譚

「白鹿亭綺譚」(A.C.クラーク)読了。

久しぶりのクラーク。最近疲れているので軽めの作品でちょうど良かった。

軽いけれどさすがの切れ味。やっぱり巨匠というのはすごい。


2012年07月01日

●アマチュア無線その後(開局後半年経過,電鍵購入)

かんなさんが一緒に資格の勉強がしたいと,突然CQ ham radioという雑誌を買ってきてから早いものでもう1年である。その後二人で3アマの国家試験を受けて従事者免許を取りVX-7で無線局を開局してから半年あまり。

1年前にはまさか自分がモールス信号で交信するようになるとは夢にも思わなかった。それはかんなさんも同様だろう。

モールス(CW)の良いところは,弱い電波でも受信しやすいので遠くと交信できるとか,世界共通の符号だとか,設備が簡単で済むとか,いろいろあると思うが,なんといっても声を出さなくても良いというのが最高だ。はっきり言ってしまえば,しゃべるのは疲れる。会社で上司としゃべり,お客様と電話でしゃべり,この上無線でしゃべりたくなどない。

かんなさんはちょっと理由が違って,どうしてもYL(Young Lady;女性のこと)の局が声を出していると,もうそれだけで珍重されてパイルアップなのである。クラブ局のコールで運用したときも,私がCQを出すのと,かんなさんがCQを出すのでは応答が10倍くらい違うというのを経験済みだ。CWなら老若男女関係がなく,女性でも特別視されることはない。

前振りが長くなったが,良いCWには良い電鍵,ということで,気晴らしも兼ねて秋葉原に電鍵を買いに行った。かんなさんは先日受けた資格試験に受かったお祝いに,ストレートキー(昔ながらの縦振り電鍵)をご所望である。私はまあ,手っ取り早く交信できるエレキー用のパドルを狙っていた。ちなみに現在はクラブのOMさんが手作りされたパドル(写真)を使っていて,これでCWデビューもしたし,エレキーを使う分には充分実用になるのだけれど,慣れてくるとちょっとレバーの反動が気になるとか,メーカー製のものも試してみたいという気分になったのである。

Pete

問題は秋葉原といえども電鍵を店頭で売っているお店がほとんどないということ。「◯◯無線」というお店はやたらといっぱいあるが,実際に売っているのは家電品だったりパソコンだったりオーディオだったりして当てにならない。

結局,店頭で電鍵を触れたのはロケットアマチュア無線本館と,富士無線電機の2店だけ。かんなさんは昔業務に使われていたような電鍵の中古も狙っていたようだが,そんなものを置いているお店は発見できなかった。通販ならいろいろと選べる電鍵だが,こればかりは感触を直接確かめないと良いか悪いかわからない。楽器選びと同じである。

ロケットの方はハイモンドのストレートキーが触れるようになっていて,発信器と解読機がつながれている。これはなかなか親切だと思った。まあ,練習せずにいきなり打ってもまったく解読してもらえないんだけれど。

パドルの方は富士無線にハイモンドGHDキーベンチャーのものがあった。種類は富士無線の方がロケットよりも多い。店員さんも親切で,ケースを開けていくらでも感触を確かめさせてくれた。

かんなさんは割とあっさり,ハイモンドのストレートキーの中級モデルHK-704に決めたのだが,私は悩んだ。感触はGHDの2万円くらいのモデルが良いし,ベンチャーのやはり2万円のパドルは造形が美しい。超小型のGHDのGM707とGM701も移動運用に便利そう。
結局,GM707に決めた。大きなパドルは感触や見た目は素晴らしいけれど,やはり移動運用に持っていくには重すぎる。せっかくリグをコンパクトなFT-817にしたのだから,パドルもそれに合わせて。

帰ったらちょうど6mのコンディションが良く,早速新しいパドルで5エリア(高知県)と4エリア(山口県)と交信できた。交信といってもまだ最低限のレポート交換(R GA UR 599 TU)だけではあるが,それでもなかなか楽しい。

GM707

かんなさんのストレートキーの方はこれはさすがに大変だ。CWのリズムは耳で聞いてだいぶ身についてきたと思っていたが,正しいリズムで打つのは非常に難しい。でも確かにこっちの方が習得したときの喜びは大きそう。

HK-704